キュウリはつるを長く伸ばし、その途中途中で雌花をつけて実がなります
このつるが折れると、どうしても次が伸びにくくなることがあるため、
できるだけ強い風には当てないようにします。
キュウリ栽培では、どのような強風対策が必要なのでしょうか。
[キュウリ 強風対策]
■キュウリは風に弱い?
キュウリに限らず、植物は意外と強風に弱いです。
適度な風通しはもちろん必要ですが、
強すぎる風は、葉や茎、つるなどを傷つける原因となります。
キュウリの場合は、強風に当たり続けると、
葉がチリチリに焼けたようになったり、萎れたりする症状が出ます。
また、誘引しているにも関わらず、
大きく煽られたために、つるや実が傷ついたり、折れることもあります。
キュウリは誘引しながら育てることが多いため、葉も整然と並びます。
そこへ強い風が吹き付けると、株全体の葉が傷みます。
葉は光合成をするとても大切な部分なので、
強風によって傷むと、うまく光合成ができなくなり、
草勢が著しく落ちる原因となります。
つるが傷ついた場合、草勢が落ちる可能性が高くなります。
また、折れると折れた先の生長が見込めなくなることがあります。
実が風によって傷つくと、
傷がついた部分の皮がひきつったように硬くなり、
食感が悪くなります。
支柱は、しっかり組むと安心です、交差部分も堅牢にします
■キュウリ 強風対策は?
キュウリを強風から守るためには、やはり対策が必要です。
キュウリを栽培する時期は、台風の発生が多くなる時期でもあります。
けれど、台風とは全く関係のない時期でも、突発的に強風が吹くことがあります。
マンションのベランダなどでは、意外と強い風が多く吹くこともあるので、
そういった場合は、あらかじめ対策を立てておくのがお勧めです。
普段は強風に当たらないという場合は、
台風前など、風が強くなりそうな時に、対策をしておくと良いでしょう。
キュウリネットを支える支柱もしっかり組みます
・支柱、ネットの補強
キュウリ栽培では、支柱やネットを使って縦方向に仕立てる方法と、
地面を這わせるようにして仕立てる方法があります。
どちらで育てても構いませんが、縦に伸ばして仕立てる方法は、
縦に伸びる分、風を受ける面積が大きくなります。
また、地上に支柱やネットを設置するため、中途半端な状態になっていると、
風によって倒れてしまうことがあります。
強風によってつるや葉が傷まなくても、支柱やネットが倒れることによって、
傷んだり折れたりすることもあるので、設置はきちんと行います。
支柱はできるだけ深くまでしっかりと挿し込み、手で挿し込むのが難しい場合は、
ソフトハンマーなどを使って、深くまで挿し込み、
強固に、動かないようにしておきます。
ネットもきちんと結んでおきましょう。
ただ、時間が経過すると、紐は緩んでくることがあります。
時々見回りをして、緩みが出ていないかをチェックしましょう。
地這い栽培の場合は、つるが伸びていく場所によしずやワラなどを敷くことで、
キュウリの巻きひげがそこに絡みます。
これによって、キュウリは自分でつるが動かないようにすることができるのですが、
地面を這っていても、強風で巻きひげが切れたりはずれたりすることがあります。
つるが動きそうな場所は、紐やU字ピンを使って固定しておくと安心です。
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・防風ネットの設置
キュウリを栽培しているエリア全体を風から守りたい場合は、防風ネットが便利です。
ホームセンターなどでも簡単に手に入りますし、設置もそれほど難しくはありません。
上方は空いた状態となるため、極端に風通しが悪くなることはありませんが、
設置位置がキュウリと近すぎると、ネットに近い部分が蒸れるので、注意します。
地這いキュウリの場合も、防風ネットが活躍することがあります
台風などで防風が心配される時、あらかじめ防風ネットを、
地面を這っているキュウリの上に広げてかぶせておきます。
端はレンガや石などを使って重石をし、
ネットが風によって浮かないようにしておきます。
こうしておけば、防風によってつるが動いて傷つくのを防ぐことができます。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方