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艶香
艶香(えんか)は、耐病性と高品質、多収性を兼ね揃えた品種で、
株式会社ときわ研究所にてつくられました。
比較的新しい品種である艶香ですが、
どのような品種なのでしょうか?
■艶香の特徴
・果実
果実の大きさは、約21~22センチです。
果実の色は、緑色で色濃く、秀品率が高いのが嬉しいポイントです。
・収量性
果実の肥大スピードは他のキュウリと比べてもスピーディーで、
初期から多くの果実を収穫することができます。
真夏などの環境の悪いときでも順調に果実が太り、
尻細果や尻太果実などといった奇形果の出来は少なく、
安定して果実が揃います。
・耐病性
褐斑病、うどんこ病、ウィルス病にとくに強い品種です。
また、べと病にも強く、総合的に判断しても、病気に強い品種と言えます。
このように、複数の病気に対して耐病性をもっている品種を、
”複合耐病性品種”といいますが、多くの病気に耐病性があるので、
初心者でも育てやすい魅力があります。
薬剤の散布を極力減らすことが出来、栽培後半になっても、
元気で丈夫な株を保つことができるので、安心です。
高温期の急性萎凋症の発生も少ないです。
■艶香の栽培のコツ
・栽培スケジュール
寒冷地では、露地夏秋栽培の他、雨除け栽培に適しています。
露地夏秋栽培の場合は、6月中旬~の定植を目指しましょう。
関東以西では、5月下旬~の定植、
九州地方などの暖地での栽培では、4月下旬~の定植を目指します。
低温を避けて、スムーズに生育させることが第一のポイントなので、
充分に暖かくなってからの栽培開始をおすすめします。
・一番果開花~収穫期までのポイント
主枝一番果着果節位は、7~10節目、主枝の節間が伸びて、
太くなったあたりが理想です。
側枝は、連続して着果するので、生育初期から丈夫に育てて、
草勢をつけ、果実の肥大に耐えられるようにします。
追肥は、一番果の開花期~下段の側枝の開花期までに、
数回ほど様子を見て行います。
・水やりのポイント
キュウリは水分が多いということでも知られています。
栽培においても、多くの水分を必要とするので、生長過程や、
収量に合わせて、潅水を行い、水切れにならないよう注意しましょう。
・真夏の栽培のポイント
生長点を多く確保し、維持することが上手にキュウリを栽培し、
収穫する大きなポイントとなります。
しかし、充分日光に当てることも重要となってきますので、
混みあっている部分の摘葉は随時行ってください。
・追肥のポイント
主枝摘芯頃から徐々に収量が増えていくので、
7~10日に1回程度、本格的に追肥を行っていきます。
キュウリ栽培において、水切れも収量を落とす原因になりますが、
肥料切れしないようにすることも、とても大切です。
・雌花の着生率
主枝の雌花率は、4月の種まき(暖地)で50パーセントほど、
5月の種まき(寒冷地)で同じく50パーセントほどになります。
1~2果成りが主体で、側枝の連続着果率の高い品種です。