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おおとみHG
おおとみHGは、神田育種農場 神田交配のF1品種です。
品質の良いキュウリかつ多収性のある品種なので、
プロの方にも人気があります。
全日本蔬菜原種審査会(現:全日本野菜品種審査会)
において、銀賞を受賞しています。
特徴と栽培のコツをご紹介しましょう。
■おおとみHGの特徴
キュウリは若干果実にシワがありますが、
おおとみHGの果実の皮は、
シワが目立たない滑らかなキュウリです。
形や長さの揃いも良く、
収穫の終わりまで秀品率の高いキュウリが収穫できます。
果実の長さは約22センチで、
100グラムほどの大きさで収穫します。
ツヤのある濃い緑色が特徴で、
真夏でもブルームが出にくく、とても綺麗です。
とくに露地栽培とハウス抑制栽培に適しています。
初期収量はやや少ないですが、
安定した収穫が続くので、総収量は他品種よりも多くなります。
■おおとみHGの栽培のコツ
・着果性
主枝の着果性は、飛び成り性・飛び節成り性なので、
側枝を主体とした品種です。
主枝の雌花には1つ、果実には2つほどの果実が着生します。
・肥料
元肥は、完熟堆肥や有機質肥料を入れ良く耕します。
10aあたり窒素35~45キロ、
リン酸30~35キロ、カリ35~40キロが理想です。
追肥は生育を見つつ与えます。
だいたい7日から10日に1回、窒素分を与えてください。
・病害虫の防除
生育前半に気を付けたいのは、アブラムシとうどんこ病です。
また、収穫期がはじまった頃からは過湿になりやすいので、
べと病にも気を付けてください。
防除のため、薬剤散布は早めに行い、
マルチングや敷きワラなども使っていくと良いです。
・仕立て方
神田育種農場のおおとみHGのカタログでは、
主枝の1本仕立てが勧められています。
子の場合、5節までの側枝と7節までの雌花は早めに摘み取り、
初期の生育を促します。
6節目以降の側枝は2節で摘芯し、整枝を行っていきます。
生育中期以降は半放任で栽培できますが、
混み合った部分の摘芯や摘葉はこまめに行い、
草勢が最後まで落ちないよう管理してください。