キュウリの雌花
キュウリは、日本では一年中スーパーに並んでいる野菜の1つです。
いつでも店に並んでいて比較的安価で、
料理の付け合わせとして出てくることも多く、目にする機会が多いです。
日本人にとっては親しみ深い野菜であるものの、
キュウリの花がどのようなものが知っている人は意外と少ないものです。
そんなキュウリの花には、どのような花言葉がつけられているのでしょうか。
[キュウリ 花言葉]
■キュウリの花言葉
キュウリの花がどんな姿をしているか、見たことがありますか?
キュウリの花は、黄色い花弁が5枚集まって咲きます。
切り花として売られているチューリップやバラのように、
花が目立って見映えのするようなものと比べると、とても地味です。
キュウリは雌雄異花という性質を持っていて、
雌しべを持つ雌花と雄しべを持つ雄花とに分かれて咲きます。
雌花も雄花も同じ1つの株に咲きますが、花が別々のため、
受粉には虫や人の手が必要となる場合があります。
ただ、キュウリは受粉しなくても実が肥る単為結果と呼ばれる性質があるため、
採種を目的としないのであれば、受粉は特に必要ない場合がほとんどです。
そんなキュウリにつけられた花言葉は「洒落」です。
この洒落という言葉は、垢ぬけている様子や気の利いていることを指しています。
流行りの垢ぬけた服を着ている人は「お洒落」で、
聞いた人の気分を良くする気の利いた言葉は「洒落」となり、
反対にできの悪い洒落は「駄洒落(ダジャレ)」となります。
キュウリは古くから日本で親しまれてきた野菜です。
江戸時代頃までは、黄色く熟した実を食べていたので黄瓜と呼ばれていたそうです。
現代でも特別珍重されるような野菜ではないため、
洒落とはあまり関係がないように感じます。
ただ、実はキュウリの花には甘い香りがあり、
この香りに虫たちが引き寄せられているといわれています。
キュウリの実のウリ特有の青い香りと、
花から漂う甘い香りの違いが、洒落ているように感じたのかもしれません。
可愛らしい花です
しぼむと、寂しいですが雌花なら実が大きくなっています
■キュウリ以外の夏野菜
キュウリの花は黄色ですが、
花自体はそれほど大きくなく、目立つ存在ではありません。
花の寿命も短いため、すぐに散ってしまいます。
そんなキュウリの花でさえ、花言葉がついているのですから、
他の夏野菜の花にも花言葉がついているはずです。
キュウリ以外の夏野菜の花についた花言葉をまとめました。
トマト=完成美
ピーマン=海のめぐみ
トウモロコシ=富、財宝、同意、仲たがい、洗練
ズッキーニ=ほのかな恋
ゴーヤ=強壮
トウガラシ=嫉妬、旧友
ナス=優美、希望
オクラ=恋の病
同じ夏野菜でも、種類が変われば花言葉もこれだけ違いがあるのです。
野菜はどれも花が目立たないものが多いですが、
野菜の中でも特に美しい花をつけるといわれているオクラには、
恋の病という詩的な言葉がつけられています。
トマト、ピーマン、トウガラシは同じナス科です。
特にトマトとピーマンは、色が違うだけで良く似た形の花を咲かせますが、
少しテイストの異なる言葉がつけられています。
キュウリと同じウリ科の夏野菜といえば、ズッキーニやゴーヤがあります。
ウリ科は花が地味なものが多いですが、
ズッキーニは比較的大きくて目立つ花を咲かせます。
そのため、ほのかな恋というロマンチックな言葉がついています。
ちなみに野菜か果物かの判断が難しいスイカには、
「どっしりしたもの」や「かさばるもの」といった、
ロマンチックとはかけ離れた花言葉がつけられています。
そんな夏野菜の花言葉の中でも、一番言葉の種類が多いのが、
トウモロコシではないでしょうか。
1つの植物にこれだけの花言葉がつけられ、しかも意味が真逆なものもあります。
トウモロコシは世界中で愛されている野菜だからこそ、
これだけの種類の花言葉がつけられたのかもしれません。
とはいえ、トウモロコシの花は花弁がなく、
雄花と雌花の両方が穂状になっています。
一般的に想像する、いわゆる花とはまったく違った形状をしていても、
花言葉はつけられるのですね。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方