漬丸くん
漬丸くん(つけまるくん)は、株式会社ときわ研究所の家庭菜園向け品種です。
ときわ研究所は、キュウリを専門に育種している会社で、60年もの歴史があります。
漬丸くんはその中でも新しい品種で、
キュウリを専門につくるときわ研究所の人気品種の1つです。
■漬丸くんの特徴
・白瓜に似た新しいタイプのキュウリ
スーパーに並んでいるキュウリの多くは、とても鮮やかな緑色をしていますが、
漬丸くんは、やや色が白く、見た目は白瓜に良く似ています。
しかし、キュウリ独特の歯ごたえがあり、漬物用、
特に浅漬けに適したキュウリとして、とてもおいしいキュウリです。
・果実の大きさ
果実は約12センチ、太さ約3.5センチ、重さ約100グラムほどが収穫適期です。
一見、ブルームレスキュウリのように見えますが、イボは低いだけで、しっかりとあります。
緑が淡く、黄色~黄緑色に近いかすりの多い果実になります。
・漬丸くんの食べ方
おすすめは、浅漬けですが、少し大きく収穫すれば、
鉄砲漬けや奈良漬けなどにも適しています。
従来のキュウリと同じように、サラダなど生食でもおいしく食べることができます。
・漬丸くんの栽培特性
主枝雌花着果率は20~30パーセントで、1~2個の果実がなります。
子枝1節目に着果し、飛びなり性です。
やや葉が大きく丸みがあり、枝も太く、しっかりとした株に育ちます。
■漬丸くんの栽培のコツ
・自根で育てるメリット、デメリット
漬丸くんは、自根でも接木栽培でも育てることができます。
立ち枯れ病など、病気に強い株をつくるには接木栽培がとても有効ですが、
キュウリの味を考えると、自根で栽培する方がおいしいキュウリが収穫できます。
・直まきするか? 育苗するか?
気温・地温が充分に上がってから栽培する場合は、直まきでも問題ありません。
しかし、通常の栽培時期に育て始める場合は、
一度育苗をし、それから定植させる方がその後の生育が良くなります。
・植え付け
植え付け時の元肥は、N:P:K=20キロ:25キロ:20キロが目安です。
直まきまたは定植後すぐに潅水を行い、
素早く活着させることが栽培初期の栽培のコツです。
地這い栽培も可能ですが、仕立てる場合は、
主枝1本仕立て、株間は約60センチ取りましょう。
・植え付け後の管理
主枝7節目までは、子枝・雌花を早めに摘み取り、
孫枝以降を1株あたり3~4本伸ばし、更新していきます。
やや元気がなくなり、草勢がおちた場合は、
節目に限らず、元気の良い子枝を伸ばしましょう。
・収穫
収穫適期サイズは、果実が12センチ程度になった頃です。
株を疲れさせないためにも、早め早めの収穫がおすすめです。
奈良漬けや鉄砲漬けにする場合など、サイズよりも大きく育てたい場合は、
株への負担が大きくなることを踏まえつつ、
枝を確保し、追肥・水やりを行ってください。
基本的には、果実が約12センチくらいまでの早どりがおすすめです。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方