夏すずみ、一番果がなりました! 中間地です(05.28)
キュウリは夏野菜なので、暑い場所で栽培されることが多い、
と思われがちですが、そんなことはありません。
キュウリは夏野菜の中でも暑さに弱いところがあるため、
少し涼しい場所の方が長く栽培できます。
日本は北海道から沖縄まで、地域によって気候が少しずつ違います。
中でも北海道は日本の寒い地域の中でもトップクラスです。
北海道は広いため、同じ北海道でも多少の気温の差はありますが、
どの場所も寒冷地となります。
北海道のような寒冷地では、キュウリを育てるコツをご紹介します。
[キュウリ 北海道の育て方]
■北海道の気候とキュウリ
北海道は寒冷地になので、暖地に比べると夏は涼しく、冬は寒いです。
春になっても気温が上がってくるのも遅いため、
キュウリ栽培には向いていないような気がします。
実は、キュウリは35度以上の気温が続くような気候より、
25度~30度くらいの気温の方がよく育ちます。
35度以上の日が続くと、生長が止まることもありますし、
容器栽培では土が高温になって根が傷み、枯れることもあります。
その点で、夏でも30度以上になることが少ない、
北海道は、キュウリ栽培が可能といえます。
ところが、キュウリは寒さに弱いため、
気温が十分上がってからでないと、露地栽培ができません。
北海道は夏の涼しさはキュウリ栽培に適しますが、
春の寒さはキュウリには辛い環境です。
気温が上がるまで、いかに寒さを防ぐかが、
北海道でのキュウリ栽培のポイントになります。
■北海道でキュウリを育てるコツ
・植え付けの適期
関東や近畿など、中間地といわれる地域では、
だいたい4月下旬~5月中旬頃までが苗の植え付け適期とされます。
実際、ゴールデンウィークの時期になると、遅霜の心配もほぼなくなり、
よく晴れた日には汗をかくこともあります。
北海道でも時々暑い日がありますが、それが続くことはほとんどありません。
そのため、植え付けの適期もずれてきます。
北海道でのキュウリの植え付け適期は、5月下旬~6月とされています。
この時期には気温も上がってきて、キュウリが育ちやすい気温になってきます。
これよりも前に植え付けたいということであれば、
ビニールハウスなどを設置して、防寒だけでなく加温が必要になる場合があります。
苗を植えた後に防寒対策をしないまま放っておくと、
突然の寒さで苗が枯れてしまうことが増えるので注意が必要です。
霜に注意して栽培します
・収穫できる期間
植え付けの時期が遅くなると、収穫できる期間が短くなってしまいそうです。
ところが、北海道の夏は中間地に比べると涼しいため、秋口まで収穫できます。
中間地の場合、8月中旬頃には、キュウリは夏バテをして枯れてしまいます。
北海道など涼しい場所では、中間地に比べて気温が低いため、
8月に入っても生育が衰えることはありません。
だいたい9月頃まで収穫ができますが、寒さに強い品種を育てれば、
もう少し長く収穫できる可能性もあります。
ただ、夏が過ぎた後、気温が下がるのが早いため、
想像以上に早く寒波がやってくることがあります。
キュウリは霜に当たると枯れてしまいます。
2015年の初霜の観測は10月6日だったそうです。
例年よりも数日早かったようですが、
10月に入ったらすぐにでも枯れる可能性があるということです。
露地で大きく育ってしまったキュウリを防寒するのは難しいので、
霜が降りるようになったら諦めるほかありません。
中間地では5月に植え付けをして、6月~8月まで収穫できます。
北海道では6月に植え付けをして、7月~9月まで収穫できます。
つまり、北海道以外と北海道とでは、
栽培期間も収穫可能期間もあまり差がないということになります。
基本的な育て方は全国共通ですが、北海道では植え付け時期に気をつけ、
防寒対策をしっかりと行うようにすれば、キュウリ栽培を楽しむことができます。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方