近成夏山東
近成夏山東は、タカヤマシードのキュウリの品種です。
読み方は、「ちかなりなつさんとう」で、夏秋栽培に適した多収品種です。
近成夏山東の特徴と栽培のコツをご紹介します。
■近成夏山東の特徴
・暑さと病気に強い
キュウリ栽培にトラブルが多い時期は、梅雨時期~高温期です。
梅雨時期は雨の影響で株の中の湿度が非常に高くなります。
また、梅雨明け後は一気に気温があがり、
株の中が蒸してしまいます。
日照りの良い日が続くと、乾燥も心配になります。
そのため、キュウリ栽培ではこの時期に病害虫におかされることが多く、
とくに気をつけなければいけないシーズンです。
近成夏山東は、数あるキュウリの品種の中でも、
暑さに強く、うどんこ病、べと病などの病気に強いことから、
夏秋栽培の最適種として知られています。
・株姿
葉はとても色濃く厚く、つるの太い強健な性質です。
節間は短く、側枝の発生の少ない品種です。
雌花は主枝の5~6節目からつき、2~3節連続します。
その後、数節飛び、また連続着生する飛び成り性の品種です。
・果実
果実の色は一般的なキュウリよりも少し淡い色合いです。
イボが低くツヤがあり、ブルームの少ないとてもきれいな果実です。
・美味しい食べ方
近成夏山東は、苦味の少ない品質の良いキュウリなので、
生食はもちろんのこと、お漬物にしても美味しい品種です。
キュウリは基本的に生食するのが一般的ですが、
家庭菜園で育てるならば、是非、加熱調理も行ってみてください。
中華風の炒め物はもちろんのこと、
和風の煮物にしても美味しい野菜です。
キュウリの美味しさを再発見する炒め料理
■近成夏山東の栽培のコツ
・肥料
窒素分は、追肥を主体として、回数を多く与えます。
一度にたくさん与えるのではなく小分けにすることで、
株に負担をかけずに育てることができます。
尚、追肥はカリ分も併用して与えます。
・収穫
収穫適期の果実の長さは、約28センチです。
あまり大きくしすぎると、株に負担をかけるだけでなく、食味もおちます。
適期サイズよりもやや小さいサイズでとることを心がけましょう。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方