耐病光華
耐病光華(たいびょうこうか)は耐病性の高い節成りキュウリの品種で、
株式会社ときわ研究場から出ている、比較的新しい品種です。
ハウス無加温栽培専用の品種のため、夏の暑い時期が栽培期間ですが、
病気になりにくいため、高温期の栽培や収穫も非常に安定しています。
耐病光華の特徴と栽培のコツをご紹介します。
[耐病光華]
■耐病光華の特徴
・果実
果実の長さは、約22~24センチです。
果実の色はとても色濃く、肩こけも少ないので、程よいツヤがあり、
形の良いキュウリがたくさん収穫できます。
・草姿
草勢は中くらいで、初期から果実が肥大します。
子枝や孫枝の発生はその分ゆっくりですが、肥料切れに注意しましょう。
葉の大きさは中くらいで濃い緑色です。
全体的に日光の光を浴びやすい草姿となりますので、混み合いはじめたら、
摘葉をするくらいで管理は容易です。
・収量性
果実の肥大が早い分、初期から多収が見込めます。
樹ボケの心配は少ないです。
暑さに強い性質、病気に強い性質なので、高温期も順調に生育し、
多くの果実がなります。
出来た果実も肩からお尻まであまり太さが変わらなく、
秀品率も申し分ありません。
・耐病性
うどんこ病と褐斑病に耐病性をもっています。
また、べと病にも比較的強いので、キュウリがかかりやすい病気は網羅できます。
確実に病気にならないわけではありませんが、
薬剤の散布が抑えられるのは魅力的です。
■耐病光華の栽培のコツ
・適作型
ハウス無加温栽培専用の品種です。
・種まきの適期
種まきの適期は6月~8月頃です。
ハウス内での栽培になるので、梅雨の時期でも種まきが容易です。
・台木
台木には、「ぞっこん」または「ときわGT-Ⅱ」がおすすめです。
・栽培の注意点
果実が早く太るので、丈夫な株に育てることが大切です。
また、開花タイミングに合わせてこまめに水やりを行うことと、
追肥を積極的に行い、肥料切れを防ぎましょう。
7月~8月上旬に定植させる場合は子枝を1節目で止めて、
孫枝より半放任で枝を伸ばしていくと良いです。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方