繁栄143
繁栄143(はんえい いちよんさん)というキュウリの品種は、
朝日工業株式会社から販売されています。
朝日工業株式会社は、園芸専門の種苗店ではありませんが、
病気に強い野菜の種や肥料をつくっている農業資材事業もあり、
繁栄143は、そこでつくられた品種です。
■繁栄143の特徴
・病気に強いキュウリの種
繁栄143は病気に強い品種です。
とくに、褐斑病に対しては極めて強い耐病性を発揮します。
褐斑病とは、カビの発生が原因となって起こる病気です。
キュウリの葉の表面に、褐色の病斑が出ることから、
褐斑病とよばれています。
病気をそのままにしておくと、株全体に病気が広がり、
株ごと、枯死してしまうこともある病気です。
さらに、病気が発生した葉もきちんと処分をしないと、
カビの胞子が他の株や作物へ風などで飛ばされて、
伝染してしまうことがあるので充分注意すべき病気です。
繁栄143の栽培では、なりにくい病気ですが、
べと病やうどんこ病などと合わせて、病気の原因や症状を知り、
防除していくことが大切です。
・果実
果実の長さは、約21~23センチです。
色ツヤが良く、きれいな果実を収穫することができます。
・美味しい食べ方
家庭菜園では、とれたてのキュウリを楽しむことができます。
とれたてのキュウリはとてもみずみずしく、しっかり冷やして食べれば、
塩でも味噌でも、マヨネーズでも、パクパク食べられます。
お漬物にも適しているので、ぬか漬けや、浅漬けなど、
お好みの漬物にチャレンジしてみてください。
■繁栄143の栽培のコツ
・適作型
促成栽培、半促成栽培、加温抑制栽培に適しています。
・雌花率
雌花率は、促成栽培の場合、80~100パーセントと高く、
生育初期から、どんどん果実のなる収量性の高い品種です。
・整枝
子枝、孫枝の発生がゆるやかなので、半放任で大丈夫です。
ただし、促成栽培では雌花率がおちるので、
適宜摘み取り、株の中の風通しや採光性を高めましょう。
・栽培方法
一般的なキュウリ栽培に準じます。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方