夏秋みどり106
夏秋みどり106は、株式会社渡辺採種場 松島交配のキュウリです。
この品種は、夏秋栽培に最適の品種で、たくさんとれ、とても美味です。
栽培しやすい品種でもあるので、家庭菜園におすすめです。
■夏秋みどり106の特徴
・夏秋みどり106
夏秋栽培に適した品種なのは、名前からも分かる通りで、
夏秋(かしゅう)みどり106と読みます。
生育の旺盛な品種で、側枝の発生も良好です。
元気な株に育つので、管理がしやすく、栽培も容易です。
・ブルームが少ない
現在、市販されているキュウリのほとんどは、
表面にツヤがあり、濃い緑色をしています。
しかし、一昔前のキュウリは、表面が白い粉をふいたように見える、
淡い緑色をしていました。
この白い粉のように見えるものがブルームです。
このブルームは、キュウリが自身を守るために生成したものですが、
いかんせん、見栄えが悪いのがネックとされてきました。
たしかにツヤのあるグリーンの果実と比べてしまうと、
ブルームの出ている果実は、新鮮味がないように思えますし、
病気にかかっているように見えなくもありません。
そのため、日本では、ブルームのあるキュウリよりも、
現在多く流通しているブルームレスのキュウリの方が主流になりました。
夏秋みどり106は、ブルームレスのキュウリではありませんが、
このブルームも分からないほど少なく、高温期でも色がボケません。
・果実
果実の大きさは、約21~22センチで平均的なサイズです。
ブルームが少ないことから、濃いグリーンが叶い、
ツヤのある果実は、とてもみずみずしく、美味しそうに見えます。
・食味と美味しい食べ方
果実はシャキっとしていて、歯切れが良く生食に向いています。
サラダやお漬物、酢の物といった一般的なキュウリのメニューの他、
炒め物やフライ、煮物などの加熱調理も可能です。
とても食味に優れた品種なので、とれたてのキュウリを、
そうめんやうどんの具材として使うと、夏に涼しく美味しく食べられます。
■夏秋みどり106の栽培のコツ
・適作型
トンネル栽培の他、一般的な露地栽培でも育てられます。
夏秋みどり106という名前ですが、7月ギリギリに種まきすることができ、
その場合は、秋が深まるまでキュウリを栽培することができます。
家庭菜園では、数品種の時期をずらして栽培するのもおすすめなので、
夏秋みどり106を7月中旬過ぎに種まきし、
9月~10月末まで、じっくりキュウリ栽培を楽しむのも良いでしょう。
・整枝
夏秋みどり106は、とても生育の良い品種なので、
整枝や誘引といった作業が大きなカギとなってきます。
適切な整枝を行わないと、雌花がつかなくなってしまうため、
結果的に収量を落とす原因になってしまいます。
定植後は、キュウリネットなどを用い、親づるを絡ませて伸ばします。
子づると孫づるは、支柱やネットに絡みついていくので、
基本的に誘引は不要です。
・水やり
キュウリは乾燥を嫌うので、たっぷりと水を与えるのが成功の秘訣です。
早朝や夕方などの気温の低い時間帯にたっぷりと水を与え、
乾燥状態にならないように充分注意してください。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方