夏元気
夏元気は、べと病とうどんこ病に強いキュウリです。
さまざまな野菜類の品種を出している渡辺採種場の品種です。
夏に元気という名前がピッタリな品種なので、とても育てやすく、
薬剤を軽減し、病気の防除にかかる時間が減らせます。
夏元気の特徴と栽培のコツをご紹介します。
■夏元気の特徴
・べと病とうどんこ病に強い
べと病は、葉の色が抜け落ちたような斑点模様のつく病気です。
患部が広がると、葉全体が黄色い褐色になって、枯死してしまいます。
うどんこ病は、うどんの粉のような白い斑点模様のつく病気です。
カビが原因となる病気で、これもまた、株の枯死につながります。
夏元気は、キュウリがかかりやすいこの2つの病気に強い品種です。
病気を防除するために薬剤をあらかじめ散布することがありますが、
その手間が要らないので、省力化できます。
どちらも日本では高温多湿となる6月~7月に多い病気です。
病気に強いとは言え、耐病性というのは、100%病気にならない、
というものではないので、風通しを良くするなどの防除は必要です。
・収量が安定して高い
お尻にかけて太くなってしまう尻太果実や、
胴が細くなる胴細果になりにくい品種なので、収穫量が高いです。
家庭菜園では、多少形の悪いものでも美味しく食べられますが、
プロの方にとっては、秀品率の低い品種は大問題です。
その点、夏元気は秀品率が高く、収量が安定します。
家庭菜園においても、メリットとなる魅力です。
■夏元気の栽培のコツ
・適作型
夏秋栽培に適していますが、トンネル早熟栽培や、
露地早熟栽培にも適しています。
トンネルを使わない場合、関東~関東より西の地域では、
4月中旬~7月中旬までが、種まきの適期となります。
4月中旬に種まきする一般的な夏秋栽培の場合は、
6月下旬~8月いっぱいまで、収穫することができます。
・収穫
果実は、濃いグリーンでツヤのあるとてもきれいな果実です。
収穫適期の大きさは約21~22センチで、よくまとまります。
栽培の容易な品種ですが、株に負担をかけるのは厳禁なので、
実を大きくしすぎないように心がけてください。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方