半白きゅう太郎
半白きゅう太郎(MCX-601)は、丸種種苗 宇治交配のキュウリの品種です。
半白きゅう太郎は、きゅう太郎(MUX-401)の半白タイプの品種で、
どちらも果長の短いミニキュウリです。
半白きゅう太郎の特徴と栽培のコツをご紹介しましょう。
■半白きゅう太郎(MCX-601)の特徴
・コンパクトに栽培できる品種
濃いグリーンの茎葉でとても丈夫ですが、コンパクトにまとまります。
家庭菜園における野菜作りのスペース管理はとても重要なので、
場所を多く取らない半白きゅう太郎は、とても理にかなっています。
・果実の色と大きさ
果実の大きさは、約10~12センチです。
太さは、一般的なキュウリと変わらないので、短さが目立ちます。
色は、果実の中心よりやや上あたりから徐々に色が薄くなります。
半白タイプのミニキュウリはとても珍しいので、
それだけでも育てる価値があります。
・うどんこ病、べと病に耐病性がある
キュウリがかかりやすいうどんこ病、べと病に耐病性をもっています。
とくにうどんこ病には強く、薬剤の散布を減らすことができます。
安心・安全の野菜を食べたいと家庭菜園をはじめた方には、
とても嬉しいポイントです。
・収量が高い
主枝は完全節成り性で、側枝にも複数の花をつけます。
収量が高いだけでなく、安定した収穫ができる品種です。
・美味しい食べ方
半白きゅう太郎は、皮が柔らかくとても歯切れが良いです。
ピクルスや浅漬け、サラダなどの生食に適しています。
一般的なキュウリと食べ方は大きく変わりませんが、
半白タイプのキュウリはとても彩りが良いので、
いつものサラダやお漬物がとても華やかになります。
■半白きゅう太郎(MCX-601)の栽培のコツ
・適作型
ハウス雨よけ栽培、トンネル栽培、露地栽培、抑制栽培と、
プロ向けの栽培方法から家庭菜園向けの栽培方法まで、
さまざまな作型に適しています。
・定植
普通のサイズのキュウリと比べて葉も小さく、草勢もコンパクトです。
株間は40~50センチもあれば充分なので、省スペースで栽培できます。
・整枝
側枝と雌花を4~6節目まで除去し、それ以降は、
側枝1~2節で摘芯します。
草勢を見ながら、少しずつやると失敗しにくいです。
・追肥
収穫のはじめより、1回にN・P・K成分で1~2キロ/10アールが適量です。
肥料切れや、成り疲れを防ぐため、週に1度追肥を行います。
・病害虫の防除
半白きゅう太郎は、うどんこ病やべと病に耐病性のある品種ですが、
必ずしも、病気にならないというものではありません。
その他の病気や害虫の防除も含め、予防は必須です。
また、こまめに株を観察し、病害虫を早期発見できるようにしましょう。
・収穫
半白きゅう太郎は、果長約10~12センチ、果重約50グラムで収穫します。
同じシリーズのきゅう太郎と、サイズ感は同じなので、
きゅう太郎と半白きゅう太郎を並べて栽培するのも楽しいです。
ミニキュウリはあっという間にとり頃を迎えてしまいますので、
こまめに収穫を行い、株に負担をかけないように心がけてください。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方