四葉伸作
四葉伸作(すうようしんさく)は、株式会社 久留米種苗園芸のキュウリです。
この品種は、品種名にもなっているように”四葉系”のちょっとゴツゴツしたキュウリです。
最近はあまりスーパーで見かけることのない四葉系のキュウリですが、
昔ながらの四葉系のキュウリは歯切れの良さや、食味の良さがあり、
とても人気があります。
昔のキュウリの方が、キュウリらしさを感じられたな~と思っている方に是非、
味わってほしいキュウリの1つです。
[四葉伸作]
■四葉伸作の特徴
・果実
果実の長さは、約25~27センチです。
普通のキュウリ品種は、長さ約21~23センチくらいまでのものが多いので、
四葉系である四葉伸作はそれよりも、約5センチほど大きく育ちます。
生育のスピードが良いので、まだまだと安心しているととり遅れることがあるため、
四葉系キュウリで大きくなるとは言え、こまめな巡回は必要です。
果実は四葉系キュウリなので、見た目からもゴツゴツとしています。
つるっとした表面にはなりませんが、光沢がないわけではなく、
濃い緑色と程よいツヤ感があり、秀品率の高い円筒形のキュウリに育ちます。
・草姿
割と生育の良い品種です。
茎の太さは中くらい、側枝は確実に発生して孫枝も良く伸びます。
葉はやや角型で元気の良い立ち性です。
スッキリとした受光態勢の良い草姿に育つので、栽培管理も容易です。
この品種自体非常に育てやすく、最後まで草勢のあるスタミナをもった品種なので、
期間を通して多収性が強いと言えます。
・食味
四葉系のキュウリは、香りと歯切れの良さが違います。
青々とした香りが感じられ、食感はシャキシャキとした歯切れの良さがあります。
お漬物の老舗でも四葉系キュウリが採用されているなど、
その美味しさは、格別です。
なかなか市場に出回っていないということもあり、今このご時世だからこそ、
四葉系キュウリの栽培をしたいというファンの方も多いです。
■四葉伸作の栽培のコツ
・主枝の雌花率
ほぼ100%の雌花率で、1つずつ果実がなる1果成り主体です。
・適作型
ハウス栽培の専用品種となります。
ハウスでの抑制栽培、半促成栽培に適しています。
・種まき
種まきの適期は、8月~翌年3月頃です。
・植え付け
植え付けの10~14日前ほどから、畑の準備を開始します。
しっかりと有機質肥料を入れて、土づくりを行います。
植え付けの際はしっかりと水やりを行い、保水性を保ちながら定植させます。
・植え付け後の管理
本葉が7~8枚頃になったら水やりをやや控えめにして、
徒長しないように、ゆるやかに生長を促します。
・摘芯
下位5節目くらいまでの雌花と枝は早めに除去するようにします。
こうすることで、以降の側枝の発生が良くなります。
・追肥
追肥は一番花の開花後を目安に行い、
収穫が開始したら、適度な頻度でこまめに少量ずつの液体肥料を使った、
水やりを行っていきます。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方