ピコQ
ピコQは、「トキタ種苗」の”Qコレ”品種です。
トキタ種苗店は、草花、野菜の品種開発を行っている老舗の種苗店で、
家庭菜園でも育てやすい品種が購入できます。
また、Qコレは、キュウリの品種シリーズのことで、
ピコQはガーキンタイプと呼ばれるキュウリの品種です。
特徴と育て方のコツをご紹介します。
[ピコQ]
■ピコQの特徴
・ガーキンタイプ
ガーキンは、一般的なキュウリと違い、少し太く短い小さめサイズです。
一人暮らしの方でも食べきれる量なので、キュウリ栽培をしたいけれど、
たくさんは食べきれないという方にもおすすめです。
また、ガーキンはドイツ語で「キュウリ」という意味がありますが、
日本で言うと、その形はウリに近いです。
・ピクルスにとてもおすすめ
ガーキンタイプは、長時間漬けてもコリコリとした、
硬く歯切れの良い食感を楽しめ、ピクルスや漬物に適しています。
ハンバーガーチェーン店や、サンドウィッチチェーン店でも、
ガーキンタイプのピクルスが使用されているようです。
さっぱりと食べられ、保存期間も長いので、
ピクルスが好きな方は、ぜひ作ってみてください。
・ゆっくり収穫できる
決して生育が悪いわけではありませんが、果実のなるスピードは、
一般的なキュウリと比べて遅く、収穫に追われません。
つるを伸ばすだけで、どんどん収穫はできるのですが、
収穫に忙しくならないので、ゆとりを持って収穫できます。
■ピコQの栽培のコツ
・種まきの適期
最低気温10度以上、最低地温15度以上になった頃が定植の適期です。
関東での露地栽培の場合、5月上旬頃が目安です。
東北・北陸・北海道など、寒冷地にお住まいの場合は、
遅霜の心配がなくなる頃が適期です。
・植え付け後の管理
株元より5節目までの子づる、雌花は全て取り除きます。
6節目以降の子づる、孫づるに着果させ、
葉が2枚ついたら、先端を摘み取ります。
11節目以降は、子づるは6節目以降と同様に、孫づるはそのままにして、
混み合ってきたら先端を摘み取る程度にします。
支柱の先端くらいまでのばすと、大体25~30節くらいになるので、
その頃になったら、先端の芽を摘みとり、止めます。
・肥料
完熟堆肥は5リットル、苦土石灰は、150~200グラム。
肥料分は、成分量で、
N=20~25グラム、P=20~25グラム、K=10~15グラムほどが良いです。
キュウリは、元肥が多すぎても、
果実の形が悪くなるので、ほどほどにしましょう。
追肥は、1本目の収穫が始まった頃から与え始めます。
1回につき、窒素分を成分量で1平方メートルあたり3グラムを、
1週間おきに与えます。
・水やり
キュウリはとても水を好む作物です。
梅雨明けまでは、雨の影響で水切れの心配はあまりありませんが、
梅雨明け以降は、こまめに潅水するようにしてください。
・収穫
ピコQは、80グラム、12センチくらいの大きさが上限の大きさです。
家庭菜園にて収穫する場合は、その半分くらいの、
果長6センチ程度で収穫するのがベストです。
早めに収穫することで、なり疲れを避けられ総収量が増えます。
ピコQは、果実のトゲがたくさんあるので、
ケガをしないよう注意しながら収穫してください。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方