あさかぜ
あさかぜは、古くから京都で栽培されている伝統ある京野菜の一つです。
このキュウリの品種は、「三尺系」と呼ばれるタイプに属していて、
タキイ種苗店さんより種を購入することができます。
あさかぜの特徴と育て方のコツをご紹介します。
[あさかぜ]
■あさかぜの特徴
・白っぽい表面と細長い形
あさかぜは、一般的なキュウリと比較すると色が薄く、美しい淡緑をしています。
細長く平均果長は27センチほどにもなる大きなキュウリですが、
尻細りも少なく、非常に形の良いキュウリです。
・歯ごたえが良く、日持ちもする
関西では、大阪の毛馬キュウリと、京都のあさかぜキュウリが特に有名です。
この京野菜のあさかぜは、皮は薄くしっかりとした歯ごたえが楽しめるので、
一本漬けとして販売されていることも多い品種です。
また、日持ちするので、家庭菜園でも使いやすいキュウリです。
・栽培しやすい品種
側枝の発生など、生育の勢いが良いので栽培は容易です。
べと病、うどんこ病などにも比較的強い品種なので、家庭菜園にもおすすめです。
■あさかぜの栽培のコツ
・定植
定植は、本葉が3枚程度の頃の少し若い苗の時に行います。
スムーズに活着するように管理し、初期生育を安定させてください。
・仕立て方
親づる、子づる2本の3本立てにして、他の枝は1~2枚摘心します。
前もって支柱やネットなどの資材を準備し、伸びる前から設置しておきます。
・整枝、摘葉
非常に生育が良いため、すぐに葉が混み合ってしまいます。
適宜、整枝や摘葉を行い、葉が混み合いすぎないように調整してください。
・追肥
追肥は、一番果を収穫するタイミングくらいから、2週間に一度行います。
・真夏の管理
真夏は、高温と水分不足の影響から、さらに果実の色が薄くなります。
暑い日中の潅水は避け、早朝または夕方の涼しい時間帯に、
たっぷりと水を与えてください。
・収穫
収穫適期サイズは、約27センチです。
一番果~三番果は、上記の適期サイズよりもやや小さいくらいの、
若どりを心がけ、株が疲れないようにします。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方