タイミングを逃すと、ミニキュウリがおばけキュウリに
キュウリの苗を植え付けた後、少しずつ育ちようやく収穫できる時期になると、
梅雨入りをします。
キュウリの実のほとんどは水分でできていますが、梅雨のような長雨では、
さまざまな要因によって調子を崩すことがあります。
キュウリを健全に育てるためにできる梅雨対策とは、どのようなことがあるのでしょうか。
[キュウリ 梅雨対策]
■キュウリ 梅雨対策
キュウリが梅雨時期に調子を崩す原因となるのが、長雨による過湿や日照不足です。
こういった梅雨による悪い影響を軽減するため、梅雨対策をまとめました。
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・雨よけ
梅雨といえば、しとしとと降り続く長雨のイメージがあります。
雨が降っていなくても、スッキリと晴れる日が少なく、日照時間も短くなりますし、
気温も下がります。
近年は温暖化の影響か、異常気象となることも多く、
梅雨でもゲリラ豪雨のような大雨が何日も続けて降ることがあります。
こういった長雨や突然の大雨によって起こりやすくなるのが、
日照不足や過湿による根傷み、病気感染です。
また、肥料は水に溶けてキュウリに吸収されるため、
雨が多くなると肥料が効きすぎて、つるボケを起こしやすくなることもあります。
こういった不調を回避するために、雨よけをしておきましょう。
雨よけ栽培といえば、トマトが有名ですが、キュウリでも雨よけをしておくことがあります。
雨よけをすることで、雨に打たれてキュウリが弱るのを防ぐことができます。
雨よけをしていない時と比べると、雨に当たる量が減るため、水切れには注意が必要です。
黒色のビニールマルチが効果が高いです
・マルチ
雨よけと一緒に利用したいのが、マルチです。
雨によって地温が下がりすぎるのを防ぎ、
雨粒が地面に当たる時に起こる泥跳ねも防ぐことができます。
キュウリは夏野菜の中でも、少し気温が低い環境を好みます。
けれど、雨が降り続くと、地温がうまく上がらず、生育不良になったり、
根が傷む原因となります。
泥跳ねは、キュウリ栽培では避けたい病気の感染原因となることが多いですし、
下位についた実が汚れる原因にもなるので、防いでおいて損はありません。
マルチにも色々ありますが、植え付けの前から利用するなら、
黒色のビニールマルチがお勧めです。
地温が下がりすぎるのを防ぎ、泥跳ねも防止できます。
さらに雨が降り続いた時に、余計な水分を入れにくくすることもできます。
栽培途中から利用するなら、敷きワラなどの有機マルチが良いでしょう。
雨水が入り込みすぎるのを防ぎ、泥跳ねも軽減できます。
栽培環境にも気を配れば、病害虫も減らせます
・病気対策
梅雨のように、やや気温が低く湿気が高い環境で、日照不足の状態が続くと、
病気にかかる可能性が高くなります。
普段から健全に育つよう、環境や管理を徹底するのはもちろんですが、
それでも天候には適わないこともあります。
梅雨時期に特に注意したいのが、うどんこ病とべと病です。
病気の兆候が出ている株を見つけたら、すぐに対処しましょう。
家庭菜園では、できるだけ薬剤を使わずに育てたいと考える方も多いですが、
どうしても防除が難しい場合は、薬剤を利用することも考えましょう。
・追肥
雨の日が続くと、水やりもあまり必要ないため、
うっかり追肥のタイミングを逃すことがあります。
けれど、追肥を忘れていると、後々になって肥料切れの症状がひどく出て、
生育不良になるどころか、急に枯れこんでくることもあります。
梅雨の間であっても、追肥は忘れずに行いましょう。
・こまめな見回り
天気が悪いと、株自体の生育が緩慢になることも多いため、
意外と見落としがちになるのが、収穫適期まで育った実の存在です。
天気が悪くても、キュウリは生長します。
雌花が咲いた後、ゆっくりでも実は育っています。
うっかり大きくなるまで放っておくと、株に大きな負担をかけることになります。
梅雨の間も、収穫に適したサイズになったら、必ず収穫をしましょう。
こういった見落としをなくすためにも、やはりこまめな見回りは必須です。
摘心や脇芽かき、摘葉といった作業が難しくても、
見回りくらいなら小雨でも行えます。
何か異常はないか、つるの状態が良いか、病気の兆候がないかを見て、
何か異変を見つけたら、すぐに対応できるようにしましょう。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方