キュウリの実はみずみずしく、たっぷりと水分を含んでいます
実だけを見ていると、強い光の当たる乾燥しやすい場所は、
キュウリには、適さないように感じます。
実際はどうなのでしょうか?
キュウリ栽培に適した日当たりについて、まとめました。
[キュウリ 日当たり]
■キュウリ 日当たりは?
キュウリの育て方を調べてみると、
日当たりの良い場所で育てる、というのが基本となっています。
もちろん日当たりの良い場所で育てることは、
キュウリにとって非常に重要なことです。
たくさんの光を受けて育てたキュウリは、
光合成をたくさんして丈夫に育ち、おいしくて立派な実を育てます。
また、しっかりと育った株なら、
暑い夏の間も実付きが落ちることがなく、長く栽培できます。
けれど、現実的には、日当たりの良い場所だけで育てられるわけではありません。
特に家庭菜園などでは、スペースにも限りがありますし、
方角や周りの環境によっては、日照時間が限られている場合もあります。
キュウリは、日当たり、水やり、肥料などに割と神経質です
日当たりの悪い場所だと、キュウリは絶対に育たないかというと、
そんなことはありません。
最適な環境で育ったキュウリの株に比べれば、
多少は株が弱く育ち収量もそれほど多くならないかもしれません。
けれど、ある程度の日当たりを確保することができれば、
家庭菜園として楽しむ程度には、育てることができます。
お昼前から夕方までしか光が当たらない、という場所でも、
なんとかキュウリは育てることができます。
午前だけ、午後だけ、というような半日陰の場所でキュウリを育てる時は、
日当たりが十分でない分、他の管理に気を配りましょう。
また、つるが伸びてきた時に、日当たりの良い方向へ誘引してあげるのも、
日照不足解消には効果があります。
都会でも、光があれば元気に育ちます
■キュウリが必要とする光
・重要なのは午前中の光
太陽の光は、時間や季節によって変化していきます。
梅雨の前と後では日差しの強さがまったく違いますし、
1日のうちでも午前と午後とでも変わります。
植物にとって大切なのは、午後よりも午前の光だといわれています。
午前中いっぱい光の当たるところであれば、
キュウリの栽培もそれほど難しくありません。
むしろ梅雨明け後は、午後からの強い日差しを受けずに済むため、
株の消耗が少なくて済みます。
西日は多くの植物が苦手です
・できれば避けたい西日
日当たりを好むキュウリですが、苦手な光もあります。
それが西日です。
特に梅雨明け以降の西日は、一日のうちでも最も強く、
気温だけでなく地温も高く押し上げてしまいます。
日当たりが良すぎて西日も強く当たる場所でキュウリを育てると、
高温によって葉や根が傷み、生育不良になることがあります。
1日中、日当たりの良い絶好の場所も、西日を避けてあげましょう。
スダレやヨシズ、遮光ネットなどを利用して、西日が強く当たらないようにします。
こうするだけでも、西日の強い光を和らげることができ、
夕方以降の高温からキュウリを守ることができます。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方