キュウリが豊作ですが、摘果はしたのでしょうか
キュウリの苗を植え付け、しばらくすると可愛らしい雌花が咲き始めます
キュウリは雌花と雄花に分かれて花を咲かせます。
雌花の付け根には、すでに小さなキュウリの形をしたものがついていて、
とても可愛らしいです。
そんなキュウリですが、ついた雌花が着果して実が育ってきた時、
そのまま収穫サイズまで育てる時と、途中で摘果する場合とがあります。
キュウリの実を摘果するのは、どういった時なのでしょうか。
[キュウリ 摘果]
キュウリの摘果、見ずらくてごめんなさい
■キュウリ 摘果のポイント
キュウリに実がつき始めると、とても嬉しくなりますが、
時と場合によっては、着果した実を摘み取る、
「摘果」と呼ばれる作業が必要になることがあります。
キュウリ栽培では、どのような時に摘果が必要になるのでしょうか。
・株が小さい
キュウリ苗を植え付けた後、
根が活着してつるが伸び始めると、雌花や雄花が咲き始めます。
まだまだ株が小さいうちに実をつけて収穫サイズまで育てると、
実を大きくすることに体力を使うため、その後の生育が悪くなることがあります。
つるの長さが30cmを越えるまで、あるいは5節~7節くらいまでについた、
雌花や実は、摘み取るようにします。
その間に株が生長し、葉数も十分に増えて光合成できるようになり、
実を育てるだけの体力がつくようになります。
また、摘果せずに育てた最初の実を「一番果」と呼びますが、
この一番果は、通常の収穫サイズになる前に、収獲します。
摘果をきちんと行った株は、ある程度の体力が備わっているとはいえ、
最初から実を大きく育てたのでは、一度に体力を使いすぎてしまいます。
一番果を小さいうちに収穫すれば、最初から余計な体力を使わずに済むため、
その後の生育不良を防ぐことができます。
また、キュウリは若どりが基本です。
一番果以降の実であっても、あまり大きくなるまで育てず、
収獲サイズに近くなったら、収獲します。
無理に収穫サイズまで待とうとすると、一晩で巨大なキュウリに生長し、
余計な体力を使うこととなり、スタミナ切れを起こす原因になります。
キュウリの曲がりや葉の点々が気になります
・奇形果
キュウリを育てていると、キレイな状態の実だけでなく、
奇形果と呼ばれるいびつな形の実が育つことがあります。
先端やお尻部分が不自然に肥っていたり、反対に細くなっていたり、
または極端に曲がっていたりする実は、奇形果です。
奇形果が発生する原因は様々ですが、
株が疲れていたり、肥料や水が足りていない場合が多いです。
そんな時に、着果した実をすべて大きく育てると、弱っている株がさらに弱ります。
家庭菜園では、多少の奇形は気になりませんが、
ある程度の奇形果は小さいうちに摘果し、
体力を残しておいた方が、体力を維持し長く収穫できます。
もう少し大切に育てたら、まだ元気になるはずの株です
・株が弱っている
奇形果が目立たない場合でも、葉色が薄い時や生長点の伸びが悪い時は、
株が弱っているサインです。
こういった時に、奇形果がないからといって、次々に実をつけさせていると、
急激に株が弱って枯れる原因になります。
草勢が回復するまでは、発生した実は小さいうちに摘果します。
草勢が戻ってきたら、また実を育てて収穫を再開しましょう。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方