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キュウリを育てていると、実が軟らかくしなしなとしたり、
ふにゃふにゃになっていることがあります
収穫してしばらく時間の経ったキュウリなら納得できますが、
つるについている時に、しなしなになっているのは、何が原因なのでしょうか。
[キュウリ 実が しなしな]
■キュウリ 実が しなしな
キュウリは収穫後、長い間放っておくと、
実の中の水分が失われてしなしなになることがあります。
キュウリは実のほとんどが水分でできているため、
水分が抜けると中身が減り、ふにゃふにゃして、
皮にシワが寄った結果、しなしなになります。
では、収穫して間もないキュウリや、
まだつるについているキュウリの実が
しなしななのは、どうしてなのでしょうか。
四葉系の品種
・シワの多い品種
もし育てているキュウリの実が、いつ見てもシワが寄っていて細長く、
表面にトゲがたくさんついているのであれば、
それはそういう性質の品種かもしれません。
キュウリにはたくさんの品種があり、スーパーでもよく見かける標準的なものから、
表面にイボや白い粉が出ないブルームレスと呼ばれる品種、
可愛らしいミニサイズの品種などがあります。
その中に、四葉(すうよう)系と呼ばれる品種があります。
四葉系の品種は、実が細長くてイボやトゲが多く、
表皮にシワが寄っているのが特徴です。
パリパリとした食感で、漬物や炒め物などにぴったりです。
こういった品種の場合、標準的なキュウリのように、
表面がつるっとしていないのが普通なので、特に気にする必要はありません。
スが入っているときは、ひと手間かけて食卓に
・スが入っている
キュウリの実は大きく育ちすぎると、中にスが入ることがあります。
このスが入った状態の実は、
見た目からしなしなでシワが寄っているということがあります。
中心にスが入ることで、果肉が内側に落ち込んでしまい、
表面にシワが出きるのでしょう。
こういったキュウリは、食べても毒ではありませんが、
水分が抜けていたり、繊維が強く食べにくいことがあります。
すりおろしてドレッシングにしたり、炒め物などにして食べると、
比較的食べやすくなります。
キュウリは一晩でとても大きくなるので、
収穫サイズまで育った実は、必ず収穫します。
大きな葉で隠れて見逃すことも多いので、
見回りの時には葉の陰になっている部分や、株の裏側もよく見て、
取り残しがないかをチェックしましょう。
この猛暑で、水やりが追い付きませんでした
・水切れ
キュウリは実のほとんどが水分でできています。
しかも葉が大きく、気温が高くなると葉から蒸散する水分の量が多くなります。
そのため、思っているよりも土が乾燥しやすく、水切れを起こしやすい野菜です。
特にプランターや鉢などの容器栽培では、
土の量が制限されているため、水切れしやすいです。
地植えであっても、晴れの日が続いている時や、
生育ピーク時は水切れを起こすことがあるので、油断できません。
水分が足りずに水切れを起こすと、実の肥大も悪くなり、
しなしなになってシワが寄りやすくなります。
最初の収穫が始まる頃以降は、毎朝土の状態をチェックし、
乾いていれば水をたっぷり与えることが大切です。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方