アリがたくさんいたら、要注意です
キュウリを、地植えしたり、1階でプランター栽培している場合などは、
キュウリの周りに、たくさんのアリが寄ってくることがあります。
アリ自体はキュウリの葉や花を食べるわけではありません。
アリがツルや実、花などにアリがうろうろしているときには、
別の害虫がキュウリについている可能性があることを意味しています。
[キュウリにアリが?]
■アブラムシ
キュウリにつく害虫の中に、アブラムシがいます。
アブラムシはキュウリの葉などから汁を吸って繁殖します。
数が少なければまだ良いのですが、アブラムシは繁殖力がとても強いため、
どんどん数を増やし続けます。
吸われる汁の量が増えれば、キュウリの株はどんどん弱っていきます。
体力を奪われて弱った株は、病気にかかりやすくなったり、
他の害虫につかれやすくなることもあります。
またアブラムシは、ウィルス性の病気を媒介することもあるため、要注意です。
ウィルス性の病気は、感染してしまうと治療が難しいものが多く、
他の株に伝染しないように、できるだけ早く抜きとって処分しなければなりません。
このように、アブラムシはキュウリにとってとても厄介な害虫なのです。
アリの居るところには、アブラムシが居ることが多いです
■アリとアブラムシの関係
では、アリとアブラムシとはどのような関係があるのでしょうか。
アブラムシは植物の汁を吸い、排泄物として甘い汁を出します。
アリはアブラムシの出す甘い汁が大好きです。
アブラムシの出す甘い汁にはアリが寄ってくる、
つまりアリがいるところにはアブラムシがいる可能性が高いということになります。
しかも、アリはアブラムシから甘い汁をもらう代わりに、
アブラムシの天敵であるテントウムシを追い払う役目をします。
実際に、アブラムシを食べようと近づいてきたテントウムシの成虫を、
アリが噛んで追い払う姿が見られます。
アブラムシはキュウリにとっても厄介な害虫なので、できれば防除したいです。
キュウリにアリがたかっているのを見つけたら、
そこにアブラムシがいないかを良く見ておくようにしましょう。
アリの巣
■アリがいたら?
キュウリにアリがいるのを見つけても、アリだけなら特に何もする必要はありません。
どちらかというと、アリがアブラムシがいるかどうかのバロメーターになります。
もしキュウリの花や葉、ツルにアリを見つけたら、歩く先を追ってみましょう。
気づかなかった細かい部分にアブラムシがいて、
それを目当てに歩いているのかもしれません。
もしアブラムシがいるのを見つけたら、アブラムシを駆除しておきます。
まだ数が少ないうちであれば、粘着テープなどを使って捕殺します。
あるいは強めの水流で洗い流すだけでも効果があります。
アブラムシが数を増やしている場合は、薬剤などを使って防除することもできます。
アブラムシを駆除すれば、アリがくることも減るでしょう。
ただ、キュウリが花や葉の付け根などから出す蜜や水分を求めて、
アリがきている可能性もあります。
アリがいるからといって、絶対にアブラムシがいるとは限りません。
また、アリが何かキュウリに悪さをするわけではないので、
むやみやたらに薬剤を使う必要もありません。
アリがいる先には、アリのエサとなるものがあります。
虫の死骸や蜜、アブラムシの出す排泄物などがエサとなるため、
アリの行動を観察することは、病害虫の発見を早めることにもつながります。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方