キュウリの摘葉

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キュウリの摘葉

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キュウリを育てる時、摘葉という作業が必要になることがあります

 

 

初心者の方は、あまり馴染みのない言葉かもしれません。
けれど、やるのとやらないのとでは、明らかな差が出ることもあるのです。

 

キュウリ栽培での摘葉とは、どのような役割があるのでしょうか。
また、摘葉のコツもあわせてご紹介します。

 

 

[キュウリの摘葉]

 

 

■キュウリ栽培での摘葉

 

キュウリ栽培で摘葉作業を行うのには、3つのメリットがあるためです。
無理に摘葉しなくても、もちろんキュウリは育ちます。

 

けれど、この3つのメリットを得ることができれば、
さらにキュウリが育てやすくなります。

 

1.採光を良くする
キュウリを育ててみると、思っていたよりも葉が大きいと感じます。
この大きな葉に光をいっぱい受け、キュウリはたくさん光合成をします。

 

光合成して作られた養分は、つるや葉が育つのに使われたり、
花が咲いたり実が育つのに使われます。

 

たくさん光合成をさせるためには、葉がたくさんあった方が良いように感じますが、
キュウリは葉が大きい分、葉が重なり合うと下になった葉に光が当たらなくなります。

 

混みあっている部分の葉を摘むことで、葉が重なってできる陰がなくなり、
たくさんの光が葉全体に当たるようになります。

 

キュウリは日照不足によって、曲がり果や変形果が増えることもあるので、
採光を良くすることはとても大切なのです。

 

 

摘葉作業で日照を良くし、果実に光をあてることができます

 

 

2.実に光を当てる
採光を良くすることと似た効果として、摘葉すると実に光が当たりやすくなります。
キュウリの実といえば、キレイな緑色をしているものが多いです。
もちろん、半白のように白っぽい色をしているものもありますが、基本の色は緑です。

 

このキレイな緑色を出すためには、実にも光を当てる必要があります。
十分な光が当たっていない実は、どこか色がぼけています。

 

適度に摘葉することで、大きな葉の陰に実が隠れることがなくなり、
表皮につやのある美しい色が出せるようになります。

 

3.葉面散布がしやすい
キュウリ栽培では、薬剤や肥料、水などを葉面に散布することがあります。

葉面散布時、葉が重なり合っていると、散布してもムラが出やすくなります。

摘葉して混み合った部分を解消することで、散布した薬剤などがキレイに葉に付着します。

 

薬剤を使わないという場合でも、特定の要素の欠乏症状が出たり、
乾燥を予防するために葉水をかけることがあります。

 

こういった場合も、葉が重なっていると散布しにくくなるので、
摘葉することで作業がしやすくなります。

 

 

摘心栽培でも摘葉は活かされます

 

 

■摘芯栽培での摘葉のコツ

 

摘心栽培は、キュウリを育てる時の基本となる栽培法です。

支柱やネットの高さに合わせて親づるを摘心し、
それ以上は高くならないように仕立てます。

 

そんな摘心栽培でも、摘葉のコツを掴んでおくと、栽培の失敗も減ります。

 

・摘葉でわき芽を育てる
摘心栽培では、親づるの葉の付け根から出てくるわき芽(子づる)を育てて、
そこにも実をつけさせることが多いです。
そのため、良いわき芽を育てることで、良い花がついて、良い実も収獲できます。

 

わき芽に当たる光の量が不十分だと、その芽はひょろひょろと頼りなく育ちます。

実に光を当てる時も同じですが、育てたい、光を当てたい部分に、
陰ができないように摘葉すると、株全体に光が当たり、生育も良くなります。

 

・親づる、子づる、孫づるの摘葉
摘心栽培での摘葉は、おもに親づるで行います。
子づるや孫づるは、摘心したり摘み取ることはあっても、摘葉は積極的に行いません。

 

子づるは1節か2節で摘心するということもありますが、
摘葉ばかりしていると葉数が減りすぎてしまい、逆に生育が悪くなります。

 

どちらかというと、子づるや孫づるの生育を促すために、
親づるを摘葉すると考えましょう。

 

子づるや孫づるは、混んでいるなと感じた時にだけ、
軽く葉を取り除く程度で構いません。

 

・傷口を乾きやすくする
摘葉すると、どのように作業をしたとしても、葉を取り除いた部分は傷となります。
その傷口が乾きにくい状態になっていると、どうしても病気に感染しやすくなります。

また、傷口から枯れ込んできて、その後の収獲ができなくなることもあります。

 

摘葉作業は、晴れた日の午前中に行うのがベストです。
曇りや雨の日など、湿気が高い日は、傷口が乾きにくくなります。

 

また、摘葉をする時は、一度に大量の葉を摘まないように気を付けます。
一度に摘み取る葉の数は、1株あたり1枚~3枚が目安です。

 

 

つる下げ栽培では、摘葉する量に気をつけます

 

 

■つる下げ栽培での摘葉のコツ

 

つる下げ栽培は、支柱ではなく長い紐などに誘引させます。

つるが高い位置まで伸びたら、そこで摘心するのではなく、
紐をおろしてつるの位置を下げます。

 

こうしてつるを長く伸ばしつつ、実をつけさせる栽培法です。
家庭菜園で用いられることはあまりなく、農家でのハウス栽培などで多い方法です。

 

つるを長く伸ばすため、摘葉は不可欠な作業のように感じますが、
実際はどうなのでしょうか。

 

・摘葉は不要?
つる下げ栽培では、すでに収獲済みとなった部分は、
低節位から順に地面に沿って下げられていきます。

 

この時、葉も重なり合うことが多いので、見るからに風通しも悪くなり、
病害虫の被害が出そうな雰囲気があります。

 

けれど、この場合は、必ず摘葉しなければいけない、ということはないようです。

 

重なった葉は、すでに不要となっている部分のため、
葉が重なり合っていても問題ありません。
自然に任せて、枯れていくのを待つだけです。

 

ただ、見苦しさはありますし、もどり果が見つけられないかもと不安になる場合は、
不要な個所を摘葉してスッキリさせておきましょう。

 

・葉数に注意して摘葉する
収獲が終わった節より下は、もう役目が終わっているように見えますが、
全ての葉を摘み取るのは危険です。

 

実を収獲した節の葉も、光合成して作った養分がいくらか残っていますし、
残しておけば光合成を行います。

 

収獲が終わった節まで摘葉すると、

今度は草勢が弱まってしまう原因となるので、摘み取り過ぎには注意します。

 

そろそろ収獲できそうかな、という実の下には、
3枚~7枚くらいの葉が残るように摘葉すると、草勢も弱まらず、
それより下の葉を取り除いてスッキリさせることもできます。

 

■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方



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