ラリーノ
ラリーノは、キュウリの独特のイボがない綺麗な形のミニキュウリです。
神田育種農場にて作られたF1品種で、
キュウリの品種としてはまだ、比較的新しい品種です。
ラリーノの特徴と育て方のコツをご紹介します。
[ラリーノ]
■ラリーノの特徴
・主枝型の品種
着果習性は主枝型の品種なので、側枝はほとんど見られません。
一般的なキュウリ栽培と同じ方法での栽培もできますが、
主枝型に適したネット栽培や、吊り下げ栽培でも栽培ができます。
また、側枝が出にくい分、スペースもとらないため、
ベランダなどの狭いスペースでの栽培にも向いています。
・イボなしミニキュウリ
果実の長さは、9~10センチ、直径も2.5センチと小さなキュウリです。
食パンの幅にピッタリとおさまる程度の大きさなので、
サンドウィッチ用かと思えるくらい適しています。
イボのないキュウリで、ツヤがあり、見た目もとても鮮やかです。
日持ちしやすいのも、ラリーノの特長です。
・病害虫に強い
うどんこ病や、べと病への抵抗性を持ち、とても栽培しやすい品種です。
・ラリーノの種類
ラリーノには、他にやや長くスマートなラリーノPro、
白ナスとして知られるラリーノホワイトがあります。
新品種ラリーノ半白も発売されました。
■ラリーノの栽培のコツ
・露地栽培の場合
3月下旬~4月上旬頃に種をまき、4月下旬頃に定植させます。
収穫は、ちょうど梅雨時期~梅雨明けにさしかかる頃です。
種まきは、6月上旬頃まで行えます。
・株間
植え付ける際の株間は、60センチくらいが基本とされていますが、
ミニキュウリの茎葉はコンパクトなので、50センチくらいでも充分です。
スペースをとらないので、鉢、プランター栽培の管理も非常に楽です。
・収穫
長さ10センチ弱、重さ40グラム前後の手のひらサイズで収穫しましょう。
果実の揃いが良く、イボもないので、家庭菜園で採れたとは思えない、
とても綺麗なミニキュウリの収穫が見込めます。
・側枝とイボについて
高温期は、側枝が出ることもありませんが、側枝にも雌花がつきます。
イボについても、収穫後期に少し見られることがありますが、
とくに味などに影響することはないので心配はいりません。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方