ときわ333
ときわ333は、名前に”ときわ”とついているように、
株式会社ときわ研究所のキュウリです。
品種名に会社名が入っているということは、それだけ力を入れてつくられた、
ときわ研究所の代表的品種であることは間違いありません。
ときわ333は、さまざまな品種の良いとこどりをしたような品種で、
他のときわ研究所のキュウリがもつ特徴をたくさんもっています。
ときわ333の特徴と栽培のコツについて、ご紹介します。
[ときわ333]
■ときわ333の特徴
・果実
果実の大きさは、約21センチほどで色ツヤの良いキュウリがなります。
栽培全期間を通して果実の乱れが少ない品種なので、
秀品率が高く、出荷にも適した品種です。
とくに栽培後期は、草勢の低下から果実に乱れが出ることが多いので、
ときわ333は、栽培後期になって改めてその果揃いの良さに気づきます。
・草姿
非常に元気が良い品種ですが、全体的にスッキリとした印象になります。
葉が小さめで、枝が間延びしにくいので、採光性に優れていて、
摘葉の作業も最低限で済ませることができます。
子枝、孫枝は確実に発生するので、その分多収が見込めます。
・収量性
収穫はじめとおわりは、どうしても果実が不揃いになってしまうことが多いですが、
ときわ333は非常に安定していて、まっすぐに良く伸びたキュウリが収穫できます。
スタミナがある品種でもあるので、長期間の収穫にも適し、
秀品果を随時収穫することができます。
・耐病性
うどんこ病に耐病性をもった品種です。
・特性まとめ
耐暑性、耐病性があり、高温下でも果実の乱れが少なく、
色がボヤけてしまう、ボケナスといった奇形果の発生も少ないので、
初期から品質の良いキュウリがたくさんとれます。
ときわ333
■ときわ333の栽培のコツ
・適作型
ときわ333は、夏秋栽培用の品種で露地栽培に適しています。
春まきにすれば、旬である夏の時期に良いキュウリをたくさん収穫できます。
時期を少しずらせば、収穫期間は短くなるものの、秋口まで収穫が可能です。
・種まきの適期
種まきの適期は、3月上旬~8月中旬頃までできます。
割と種まきできる期間は長いですが、5月頃始めるのが最もおすすめです。
・植え付けの注意点
定植する時の苗は、本葉を2.5~3.5枚ほどとして、
あまり老化させないようにしましょう。
・雌花の着生率
主枝の雌花率は3月~4月まきで、60パーセントほど、
5月~6月まきで、40~50パーセントとなります。
主枝、側枝ともに1果成り主体となり、側枝の連続着果性が高いです。
・栽培の注意点
勢いの良い生長点を2~3本残して栽培することで、栽培後期の草勢いも維持でき、
より多くのキュウリを収穫することができます。
ときわ333は主枝、側枝ともに着果性が高く、果実の肥大も早くため、
最低雌花節位は10節以上からとします。
・追肥
一番果の肥大を見て様子を見つつ、こまめに少しずつ肥料を追加していきます。
2週間に1度くらいのペースが目安です。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方