何度も水切れさせると株の元気がなくなってきます
キュウリを栽培していると、最初は調子良く育っていたのに、
だんだんと元気がなくなることがあります。
まだまだ収穫できそうなキュウリの樹が元気がないのは、
どうしてなのでしょうか。
[キュウリ 元気がない]
■キュウリ 元気がない原因は？
元気なはずのキュウリの元気がないと、とても心配になります。
キュウリの元気がなくなるのには、もちろん原因があります。
・気温が低い、高い
キュウリは夏の野菜の代表の1つです。
そのため、低温には弱く、気温の低い時期に育てるのは、とても難しい野菜です。
キュウリの苗を植え付けるのは、だいたい4月下旬～5月上旬ですが、
この時期は天候不順などにより、気温が急に下がることがあります。
すると、低温に弱いキュウリは、元気がなくなってきます。
栽培初期だけでなく、夏を過ぎて涼しくなった後、
朝夕の気温が低くなってきた時も、気温の低下によって、元気がなくなります。
また、キュウリは夏野菜の仲間ではありますが、高すぎる気温は苦手です。
真夏の灼熱の下では、調子を崩すこともよくあります。
・水切れ
キュウリは、実のほとんどが水分でできているため、
着果が始まると、要求する水分の量が多くなります。
また、実がつきはじめる頃には、気温も上がってきますし、
大きな葉が何枚も展開し、たくさんの水分を蒸散するようになります。
プランターや鉢を使った容器栽培では、地植えに比べて土の量が少ないため、
水切れが起きやすいです。
地植えであっても、晴天が続けば水切れを起こしやすくなるので、
よく観察することが必要です。
根の傷みは、葉に現れます
・根の調子が悪い
キュウリの元気がなくなる原因の多くは、
養水分をうまく吸えなくなることによるものです。
単純に水や肥料が足りていない場合もありますが、注意したいのが根傷みです。
激しい水切れを何度も起こしたり、濃度の高い肥料を与えたり、
株元に直射日光が当たり続けて高温になることで、根が傷みます。
根が傷めば、それだけ養水分を吸い上げる力も弱るため、
地上部の元気もなくなるのです。
・病害虫の被害
キュウリは家庭菜園でもとても人気がありますが、
かかりやすい病気やつきやすい害虫に悩まされることも多いです。
栽培初期には、ウリハムシやアブラムシといった害虫の被害にあいやすく、
しかも被害が大きくなると、その後の生育が順調に行かないこともあります。
また、キュウリが感染すると厄介なのが、疫病やつる割病といった病気です。
感染に気付いた時には治療もできず、
株を引き抜いて処分するしかないことも多いです。
土に湿り気があるのに葉が萎れていたり、
葉に病斑などの異変がある時は、病気を疑います。
・成り疲れ
栽培後半に入った頃、急激に元気がなくなったのであれば、
成り疲れが原因かもしれません。
キュウリはスタートから生育のスピードが速く、次々と実をつけます。
そのため、栽培前半で体力を大きく使い、
梅雨明け後の気温上昇に耐えられず、元気がなくなることがよくあります。
調子を崩した後は、回復にも時間がかかることが多いです。
ゴーヤの葉で、日差しがはいりにくくなっています
■キュウリ 元気がなくなる前に
キュウリは調子を崩すと、回復に時間がかかることが多いです。
軽い水切れ程度であれば、水を与えればすぐに戻りますが、
過度に乾燥させて根を傷めてしまうと、根の回復にかなり時間がかかります。
また、病害虫による被害では、程度によって回復が難しいこともあります。
キュウリの元気がなくなるまで放っておかず、
小さな変化にも気付き世話をします。
また、元気がなくならないよう、
普段からキュウリが育ちやすい環境を整えてあげることも大切です。
基本の管理をきちんと行い、こまめに見回りをして異変がないかをチェックします。
また、着果した実は、収穫サイズに育ったら放置せず、すぐに収穫しましょう。
あまり大きくなるまで放っておくと、体力を奪われて成り疲れを起こします。
環境が合って適切な手入れをしていれば、
長期間の栽培やたくさんの実を収穫できるようになります。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方
