ホーム » キュウリ栽培Q&A » キュウリ まっすぐ育てる
キュウリを育てていると、なぜか曲がった実ばかりできることがあります
できれば、スラリとまっすぐに伸びた、形の良いキュウリを収獲したいですね。
キュウリをまっすぐ育てるためには、
どのようにすれば、良いのでしょうか。
[キュウリ まっすぐ育てる]
■キュウリはなぜ曲がる?
そもそも、キュウリの実はなぜ曲がるのでしょうか?
市販されているキュウリの種や苗のパッケージを見ても、
曲がりくねった形をしたものはほとんどありません。
写真には、キレイにまっすぐ伸びた実が載っています。
キュウリの実は、ストレスを受けることで曲がることが分かっています。
気温が低すぎたり高すぎたり、あるいは養水分が不足していたり、
株が疲れていたりといった理由で、曲がりやすいのです。
一昔前までは、まっすぐのキュウリより、
曲がったキュウリの方が、良いキュウリだといわれていた時期もあります。
けれど、実際はそうとは限りません。
曲がっている原因が、ストレスを受けた結果であれば、その分、味は落ちます。
現在は、曲がったキュウリ=おいしいキュウリという図式は覆されています。
水切れと肥料切れに注意して栽培すると、まっすぐになりやすいです
■キュウリ まっすぐ育てるコツ
キュウリの実をまっすぐに育てるコツは、第一にストレスをかけないことです。
キュウリにとっての2大ストレスは、水切れと肥料切れです。
この2つを回避するためにできることは、徹底した水管理と液体肥料を使うことです。
・水を切らさない
キュウリの実は、全体の90%以上が水分です。
そのため、キュウリの根が吸い上げたいだけの水分が土にないと、
どうしても実に異変が出やすくなります。
実が曲がるだけでなく、先端やお尻のどちらかが膨らんで、
その反対側がしぼんだように細くなるなど、奇形果が増えます。
苗を植え付けた直後は、まだ根も十分に張っていませんし、
葉の数もまだ少ないため、吸い上げる水の量も多くありません。
ところが、子づるを伸ばし始めた後や、親づるが伸びて葉数が増えてくると、
途端に必要とする水分量が増えます。
さらに実がつき始めると、実を肥大させるため、さらに水分が必要となります。
しかし、水もちの良すぎる土は、過湿が起きやすく、
根を傷める可能性が高くなるので、お勧めできません。
水はけが良く、水もちもほどほどに良い土に植え、
乾いたら新鮮な空気を含んだ水をたっぷり与えるのが理想的です。
地植え栽培でも容器栽培でも、キュウリを育てる時には、
水切れを起こさないよう、水やりのタイミングを間違えないようにしましょう。
曲がってもかわいいですが、お料理がしにくいですね
・液体肥料を使う
キュウリの株全体や実を健全に育てるためには、肥料も欠かせません。
実の90%以上が水分でも、花を咲かせて実を育てるためには、体力が必要です。
肥料が切れると、良い花を咲かせる体力が足りず、奇形果が増えます。
また、実を肥大させる力も不足し、曲がり始めます。
追肥はこまめに行いますが、ここで注意したいのが、肥料の種類です。
肥料にもたくさんの種類があります。
ハイポネックスジャパン いろいろな野菜用液体肥料800ML 800円 (税込)
その中でもキュウリにお勧めなのが、液体肥料です。
化成肥料の多くは粒状ですが、
粒状の肥料は、水分に触れることで肥料成分が溶けだします。
それを植物の根が吸い上げます。
水分が足りないと、肥効にムラが出やすくなります。
その点、液体肥料であれば、すでに液状になっているので、
与えた後すぐに植物の根が吸収でき、肥効も早くから出ます。
ただ、粒状肥料に比べると、肥効期間が短いため、こまめに与える必要があります。
キュウリの場合は、規定通りに薄めた液体肥料を、7日~10日に1回のペースで与えます。
液体肥料を水代わりに与えるため、液体肥料を与えた日は、水やりは不要です。
むしろ液体肥料を与えた後に水やりをすると、
せっかくの肥料成分が薄まり、肥効が出にくくなります。
また、肥効を強くしようとして、規定よりも濃度を濃くするのは避けます。
肥料濃度が高くなると、根傷みの原因となり、
元気になるどころか、枯らせてしまう原因になります。
これは粒状の肥料を利用する時も同じなので、覚えておくと便利です。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方