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キュウリ よしなり
よしなりは、家庭菜園でも人気が高く、
園芸初心者の方に選ばれることも多い品種です。
よしなりも基本的な育て方は、一般的なキュウリの育て方と同じです。
よしなりの特徴と育て方のコツをご紹介していきます。
[キュウリ よしなり 育て方]
■よしなりの特徴
キュウリは夏野菜の代表ともいえる野菜のため、
暑さに強いと思われがちですが、実はそれほどではありません。
キュウリを一度育ててみるとよく分かりますが、
真夏までにぐんぐんとツルを伸ばして実をつけ、
真夏の暑い盛りに元気がなくなることが多いのです。
つまり、キュウリは実は暑さにはそれほど強くないということです。
かといって、寒さに強いわけでもありません。
苗が小さい生育初期は、寒さで生長点が傷むことも多く、防寒が必要です。
ところが、このよしなりは暑さと寒さに比較的強い特徴があります。
暑さによる草勢の衰えが少ないので、上手に管理して環境が合えば、
秋まで長く収穫できる可能性が高くなります。
また、キュウリは病気に合いやすいですが、よしなりは耐病性を持っています。
べと病、褐斑病、うどんこ病など、キュウリがかかりやすい病気に耐性があります。
これらの病気に悩まされ、いつもキュウリを思うように収穫できない方には、
栽培してみる価値があります。
生育期間全体を通して、草勢や実の収穫量に波が少なく、
安定しているので、初心者の方にもお勧めです。
■よしなりを育てるコツ
よしなりは、耐病性があり草勢が安定するなど、長所がたくさんあります。
その長所を最大限発揮させるために、よしなりに合わせた栽培が望まれます。
・寒さ
よしなりは暑さと寒さに強い品種ですが、寒い場所に特に強くはありません。
どちらかというと、他の品種と同じように防寒をした時に、
低温に対する耐性があるため、生育しやすくなると考えた方が良いでしょう。
寒さに強いからといって、防寒が必要ないわけではありません。
苗を植え付けた後、根がしっかりと張るまでは寒さに当たらないようにします。
ホットキャップやワラをかぶせるなど、簡単でも防寒対策をしておくことで、
栽培の初期の根張りが期待できます。
・ツルの管理
よしなりは草勢が衰えにくい特徴がありますが、
あまりわき芽を摘みすぎると草勢が弱ります。
株元から5節~6節くらいまでのわき芽を摘むのは、基本の育て方と同じです。
そこから上4節~5節のわき芽は、葉を1枚残して摘み取ります。
さらにそこから上のわき芽は、葉を2枚~3枚残して先端を摘み取ります。
登頂付近の2節~3節のわき芽は、また葉を1枚残して摘芯します。
親づるを摘芯した後は、わき芽を摘みすぎると草勢が弱る場合があるので、
できるだけ生育のよさそうなわき芽を2芽~3芽残すと安定します。
冷やしすぎずに食べると、その味わいに驚きます!
・収穫
収穫量が安定している反面、とり残しがあると後の生育と収穫に響きます。
よしなりの実は、だいたい21cmくらいが基準の長さになりますが、
それよりも小さいうちに収穫しても問題はありません。
大きくなるまで放っておくと、株には大きな負担になります。
若い実は若い実で、また違った食感で楽しめるので、味わいましょう。
・害虫
キュウリがつきやすい害虫の中でも、アブラムシは病気を媒介するので、
できるだけ防除するようにします。
アブラムシがついてから駆除しても良いのですが、
できるだけ最初からつかないようにするため、
キュウリの株元などに光るものを置くようにしましょう。
アブラムシはキラキラと光ものが苦手なので、
銀色のマルチを使ったり、アルミ箔を株元に置くのがお勧めです。
それでもアブラムシがつくことがあるので、
もしついているのを見つけたら、すぐに捕殺するようにしましょう。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方