飛竜
飛竜(ひりゅう)は、大和農園の白イボ系夏秋キュウリの品種です。
味に優れたキュウリなので、家庭菜園はもちろんのこと、
直売所向けなど、プロの方にも人気のある品種です。
■飛竜(ひりゅう)の特徴
・黒イボと白イボの違い
キュウリには、イボがあります。
このイボのことをブルームと呼びます。
トゲのようになっているものをイボとして読んでいますが、
現在、スーパーなどに流通している内の多くは、
白イボキュウリで、黒イボキュウリはあまり見かけなくなりました。
元々は、白イボキュウリよりも、
黒イボキュウリの方が多く生産、流通されていましたが、
黒イボキュウリは、低温に弱い春どりの早生種でした。
キュウリは時代とともに、ぐんぐん人気を伸ばし、
今では1年中食べることができ、
食卓に並べやすい生野菜のひとつとして知られています。
このことから、春どりが基本の黒イボキュウリの人気は徐々に衰退し、
生で食べた時の味に優れる白イボキュウリが多く生産されるようになりました。
また、白イボキュウリは、病気に強く収量が高いというのも、
生産者に好まれた理由の1つです。
・果実
飛竜の果実の大きさは約22~23センチ、
約100グラムほどが収穫の適期です。
ツヤのある果実で青臭さが少なく、
子供でも食べやすいおいしいキュウリです。
・生育が良い
草勢が旺盛で、側枝の発生も良く、収量の高い品種です。
葉はコンパクトで、孫づる以降の節間は短くなり、
混み合いにくいので、省スペースでの栽培にも適しています。
口あたり、味わいとも良いので、サラダやもろきゅうが美味です
■飛竜(ひりゅう)の栽培のコツ
・種まき
まずは、ポットに2~3粒をまき、育苗をしてから定植させます。
発芽適温は25~30度なので、低温期は保温すると発芽を促せます。
・定植
1平方メートルあたり、堆肥3キロ、苦土石灰100グラム、
化成肥料150グラムを入れ、良く耕します。
畝幅は約1メートルほど、株間は60センチほどとり、
ネットと支柱を用いて栽培していきます。
・整枝
親づるの6節目までの脇芽は摘み取り、
それ以降の子づるは、葉を2枚残して摘芯します。
最終的に親づるは14~20節ほどで摘芯します。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方