夏太郎V

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夏太郎V

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夏太郎V

 

 

夏太郎Vは、タキイ種苗店のキュウリの品種です。

この品種は、地這栽培向けにつくられた夏太郎の後継品種で、
夏太郎よりも、さらに病気に強く進化しました。

 

夏太郎との比較や地這栽培のメリットなど、
夏太郎Vの特徴と育て方のポイントをまとめました。

 

 

■夏太郎Vの特徴

 

・夏太郎との比較
夏太郎は、夏太郎Vと同じく地這栽培向けの品種です。
大きく変わった点は、病気への抵抗力です。

 

夏太郎は、キュウリがかかりやすいうどんこ病、そして、
べと病に強い品種として人気がありますが、
夏太郎Vはそれに加えて、ウィルス病にも強い魅力があります。

 

キュウリのウィルス病といってもさまざまありますが、
とくに、ズッキーニ黄斑モザイクウィルスに強く、
生育を大きく阻害するウィルス病も防除できるようになりました。

 

もちろん、絶対病気にかからないということではありませんが、
ウィルス病にも抵抗性をもったことで、
夏太郎Vは、さらに安心・安全に栽培できます。

 

 

地這栽培は、管理作業がとても楽です

 

 

・地這栽培のメリット

一般的なキュウリの育て方は、支柱を使った立体栽培です。
しかし、夏太郎・夏太郎Vなどの品種は、
地這栽培ができる品種として、非常に人気があります。

 

現在では少ない地這栽培ですが、
昭和中期頃まではポピュラーな栽培方法でした。

一番のメリットは、管理作業が大幅に簡単になることです。

 

支柱を立てた立体栽培とは違い、
地這栽培は、支柱いらずで、つるをほぼ放任で伸ばせるので、
誘引や摘芯といった作業をカットすることができます。

 

また、高温期に強いというのも魅力です。

キュウリが地面を覆うようにして伸びていくので、
地温上昇や風の影響を受けにくく、
土壌の乾燥を防げるので、病気にもかかりにくくなります。

 

春に植えたキュウリは、梅雨明け後になり疲れと高温から、
やや収量が落ちますが、地這栽培のキュウリを挟むことで、
梅雨明け後の高温期も安定した収穫を得られます。

 

スペースを要する栽培方法ではありますが、
たくさんのメリットがあり、地這栽培ならではの楽しみも多いです。

 

 

■夏太郎Vの栽培のコツ

 

・畑の準備
畑の準備は、露地栽培(立体栽培)に準じます。

 

・種まき
つるを伸ばして育てる栽培方法のため、
畝間は約180センチ、株間も約50センチとって種まきします。

 

・整枝
基本的に整枝の必要はありませんが、
最盛期になると、伸びたつるがもつれあって立ち上がることがあります。

 

浮いてしまうようになったら、ハサミで程よく整枝して、
果実の上に何枚もの葉が重ならないように調整します。

 

・収穫
地這栽培で大変なのは、収穫です。

茎葉が畑全面に広がるようになると、
せっかくなったキュウリが葉に隠れて見つかりにくくなります。

 

とり遅れることも多くなってくるので、
収穫の際は、葉をかき分けるようにして、
大きくなった果実が残らないように十分に気を付けます。

 

また、万が一とり遅れて大きくなってしまった果実がある時は、
株の疲れを軽減するため、小さいキュウリも何本か収穫し、
バランスをとるようにしてください。

 

■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方



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