夏もよう
夏もようは、株式会社ときわ研究所より発売されたばかりの新品種です。
”すべては夏の中に、すべては緑の中に、全ては太陽の中にある「夏もよう」”
夏の雰囲気を感じさせる、このようなキャッチフレーズのついた夏もよう、
いったい、どのような品種なのでしょうか?
■夏もようの特徴
・果実
果実の大きさは、約20~22センチほどです。
側枝になるものの方が、少しだけ大きく育ちます。
果実の形も揃い良く、鮮やかなグリーンです。
夏の空に良く映え、夏もようという名前にマッチした果実です。
・草勢
葉の大きさは中くらいで、果実と同じく色鮮やかです。
草勢も良く、子枝も孫枝も良く発生します。
節間も間伸びしにくい性質です。
・収量性
夏もようは、初期から果実の肥大が良く、スタミナもあります。
最後まで、しっかりとれるので、安定した収量を得られます。
・耐病性
褐斑病、うどんこ病、ウィルス病(ZYMV)に耐病性があります。
とくに、ウィルス病は、感染すると厄介なので、
ZYMVに耐病性をもっているのは、非常に安心できるポイントです。
ただし、耐病性というのは、あくまでもその病気に強いというもので、
必ずしも、その病気にならないと約束されるものではありません。
耐病性が確認されている病気であっても、感染することはあるので、
病気には充分注意しながら、栽培を進めて行くのが良いでしょう。
夏もよう C)ときわ交配
■夏もようの栽培のコツ
・適作型
普通~抑制露地、夏秋栽培に適しています。
・種まきの適期
4月~8月上旬頃まで種まきができます。
4月下旬頃~5月中旬頃までが、天候も安定しやすくおすすめです。
・元肥
夏もようは、果実の肥大が早く、生育初期よりたくさんなる性質なので、
一般的なキュウリ栽培よりも、やや多めに元肥を施します。
・雌花着生
主枝の雌花率は、4月~5月の種まきで、50~60パーセント、
6月~7月の種まきで、30~40パーセントです。
側枝の連続着果率の高い品種で、各節に、
1つずつなるのが基本です。
・台木
夏もようを販売している株式会社ときわ研究所は、
キュウリの育成のみに力を入れている、キュウリ専門の会社なので、
台木も、それぞれの品種に適したものが、豊富に揃っています。
台木だけでも、7種類販売されているので、とても助かります。
夏もようの場合は、ぞっこんとときわGT-Ⅱに適しています。
ぞっこんは、生育初期~後期まで安定した草勢と収量が見込める、
うどんこ病に耐病性をもった、ブルームレス台木カボチャです。
ときわGT-Ⅱは、生育初期でも根の伸びが抜群に良く、
スピーディーに株の安定化が図れる、台木です。
ぞっこん同様、うどんこ病に耐病性をもったブルームレス台木カボチャです。
・整枝方法
子枝は、1~2節で止め、孫枝以降は、半放任で育てられます。
・水やりと追肥
主枝の雌花が咲く頃より、積極的に水やりを行います。
また、収穫はじめ頃より、追肥もはじめ、約15日に1度遅れずに行います。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方