光のしずく
光のしずくは、株式会社ときわ研究所のキュウリの品種です。
病気に強い品種で、尚且つ、草姿もスッキリとしているので、
栽培しやすく、初期から多くのキュウリを収穫することができます。
プロの農家の方にも愛されている、光のしずく。
光のしずくの特徴と栽培のコツをご紹介します。
■光のしずくの特徴
・草姿
節間は間のびすることなく、スッキリとした草姿になるので、
日光の光を存分に浴びることができ、安定した収量を得やすく、
病気にもなりにくい株に育ちます。
葉はやや厚みがあるものの、小さく、持ちが良いです。
・果実
果実のサイズは、約21センチでキュウリとしては平均的です。
とてもきれいな形をしていて、ツヤがあるので、秀品率も高く、
プロの方の選果作業も容易にしてくれます。
・収量性
果実の肥大がとても良いので、生育初期でもたくさん収穫できます。
果実の形も揃いが良く、草勢も生育後期まで安定しているので、
栽培期間を通して、安定した収量が見込めます。
・耐病性
うどんこ病、べと病、ウィルス病(ZYMV)などの病気に強く、
病気の防除が容易です。
■光のしずくの栽培のコツ
・適作型
雨除け栽培、トンネル栽培、前進~抑制露地栽培と、
さまざまな作型に適した、夏秋栽培品種です。
・種まきの適期
種まきの適期は、3月上旬頃~と、作型に応じて、
一般的なキュウリよりも早く播くことができます。
また、種まきは8月中旬、お盆頃まで行えます。
・雌花着生率
主枝の雌花率は、3月~4月の種まきで、50~60パーセント、
5月~6月の種まきで、30~40パーセント、
8月の種まきで、20~30パーセントとなります。
主枝、側枝ともに1つずつ果実がなります。
・収穫までのポイント
株元周りを乾燥させないようにし、収穫までは、元気な株になるよう、
根を伸ばすように栽培します。
・摘葉
摘葉は、主枝の果実の収穫頃よりはじめ、こまめに少しずつ行います。
1度に落としすぎてしまうと、株の元気がなくなってしまうため、
回数を多く、1回の枚数を少なくするのがポイントです。
・整枝
下段、1~2節で止めた子枝は、孫枝を使わずに、
収穫してから切り戻します。
・摘芯
主枝の摘芯は、アーチ肩前後を目安に行います。
・追肥
生育初期から、薄めた液体肥料などを使い、肥料を与えます。
また、主枝を摘芯する前には、発根促進剤などを使用して、
摘芯したことによる負担を軽減させてあげると良いでしょう。
キュウリは肥料を多く好むので、1週間ごとに追肥を行い、
肥料が切れないように充分注意します。
・台木
台木には、ぞっこん、または、ときわGT-Ⅱが適しています。
どちらも、うどんこ病に耐病性のあるブルームレス台木なので、
とても使いやすく、元気な株をつくることができます。
・収穫
収穫適期サイズを大幅に超えないよう、毎日果実をチェックし、
約21センチ前後で収穫できるように心がけましょう。
光のしずくは、肥大力が強く、あっという間に大きくなるので、
とり遅れをなくすことが、株を安定させるコツでもあります。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方