万里の香り
万里の香りは、短系四葉胡瓜の一代交配種で、
株式会社タカヤマシードより販売されています。
「万里」とあるように、短系四葉胡瓜は中国にルーツをもつ品種で、
とても歯切れが良く、生食から加熱調理まで、
さまざまな調理方法で美味しく食べられるキュウリです。
■万里の香りの特徴
・中国原産のキュウリ
四葉胡瓜(すうようきゅうり)は、
中国華北系の品種で日本でも昔から親しまれてきたキュウリです。
現在はスーパーなどでほとんど見かけなくなってしまいましたが、
かつては、現在のキュウリよりも四葉胡瓜など、
イボの目立つゴツゴツしたキュウリが日本でも主流でした。
風味が良く歯切れの良いキュウリなので、お漬物やサラダに最適です。
パリッとした食感が楽しめるので、夏場は丸かじりもおすすめです。
冷やし中華にも、美味しい!
・果実
四葉胡瓜は非常に大きく育つものもありますが、
万里の香りは短系四葉の品種なので長さはやや短く、
約22~23センチ頃が収穫の適期です。
大きくなりすぎると味が落ちてしまうので、
収穫適期サイズで収穫するようにしましょう。
従来の品種に比べて緑色が濃く、ツヤのある果実になります。
・草勢
葉はやや大きめで草勢が強く、
収穫後期までしっかりつるがもち、たくさんのキュウリが収穫できます。
■万里の香りの栽培のコツ
トンネル栽培、露地栽培、ハウス抑制栽培に適しています。
春まきでの主枝雌花率は30~40パーセントほどになります。
万里の香りは草勢が強いので、元肥はそれほど多くは必要ありません。
しかし、果実が次々となり、
そこに栄養をたくさん必要とするので追肥主体の肥培管理が理想です。
万里の香りなど四葉胡瓜の果実はイボがゴツゴツとしていて、
やや日持ちしにくい品種です。
家庭菜園ならば、収穫してその日に味わうことができるので、
日持ちしにくい品種でも問題ないのがメリットです。
味は一般的なキュウリよりも四葉胡瓜の方が上といわれているので、
家庭菜園ならではの新鮮な四葉胡瓜を是非、味わってみてください。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方