ミニキュウリ サラ
ミニキュウリ サラは、サカタのタネのミニキュウリの品種です。
サカタのタネから出ているミニキュウリの品種にはもう1つ、
リルがありますが、リルと比べてサラは、ハウス抑制栽培や、
ハウス半抑制栽培、トンネル栽培に適したプロ向けの品種です。
家庭菜園での栽培の場合は、サラよりもリルの方がおすすめですが、
サラはハウスで抑制栽培すれば、8月中旬~冬にかけて、
長く収穫できるというメリットがあります。
■ミニキュウリ サラの特徴
・作型
露地栽培でも栽培が可能ですが、
ハウス抑制栽培またはハウス半抑制栽培がおすすめです。
普通のキュウリの収穫期とずれて収穫できるので、
他品種と一緒に栽培するのがおすすめです。
・雌花率が高い
夏の高温や日が長い時でもしっかり生育し、
主枝・側枝ともにほぼ100%雌花が着生します。
側枝も孫枝も太くしっかりとしていますが短いため、
生い茂ることはなく、整枝などの管理が非常に楽です。
ミニキュウリ栽培は、コンパクトに栽培できるので、
忙しい方でも栽培が容易です。
・果実
ミニキュウリ サラの大きさは約12~13センチ、
重さにすると20~30グラムほどです。
ミニキュウリにも大小さまざまなサイズがありますが、
サラはやや大きい方の部類に入ります。
また、サラは高温に強いので、
真夏でも非常に品質が良くツヤのある形の良いキュウリがとれます。
■ミニキュウリ サラの栽培のコツ
・育苗
サラはまず、育苗してから定植させます。
床土には完熟堆肥を入れ、水はけ、通気性の良い土作りを心がけます。
種まきには育苗箱を利用します。
サカタのタネからは、プラントベッドという育苗箱が出ています。
また、台木は「つやかEX」がおすすめです。
育苗日数は18~20日ほど、本葉3~4枚ほどで定植させます。
・畑作り
元肥は普通のキュウリ栽培の70~80%ほどの成分で、
生育初期に栄養過多にならないようにします。
日当たりが良くなり、高温下での栽培が可能となる抑制栽培の場合、
充分に株間をとって栽培するようにしましょう。
・定植
定植時は株元や通路に充分水やりを行い、活着を促します。
活着した後は潅水量を減らし、根を十分に伸ばします。
・栽培管理
4~5節目までの側枝は早めに取り除きます。
サラは側枝が短いので、上・下の側枝は1節、中段は2節で止めます。
孫づるは10月上旬頃まで1~2節で止め、
それ以降は混み合わない限り放任で大丈夫です。
摘葉はやや早めに行います。
生育に影響が出るので、1度の摘葉は1株あたり2~3枚が限度です。
・追肥と潅水
追肥は果実が大きくなりはじめた頃から行います。
潅水も1番果が肥大した頃から始めますが、
1度にたくさんの潅水を行うと根が傷んでしまうため、
少しずつ行うようにしましょう。
・病害虫の防除
ハウス抑制栽培で気を付けたいのは、ウイルス病です。
ウイルス病を媒介するアブラムシや、
温室コナジラミなどの防除のため、
寒冷紗やシルバーマルチを用いてください。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方