パリQ
パリQは、トキタ種苗店の人気シリーズ「Qコレ」のキュウリの品種です。
Qコレは、ミニQ、ミドルQなど、一般的なキュウリよりも小さいミニキュウリが多かったのですが、
パリQは、果長28センチ前後の四葉系キュウリの品種です。
■パリQの特徴
・イボの多い四葉キュウリ
四葉(すうよう)キュウリはイボがあり、ちょっとゴツゴツとした表面をしていますが、
とても歯切れが良く、味も良いので、家庭菜園で育てるのにはピッタリです。
パリQは、やや硬めで独特の食感が楽しめ、漬物、酢の物、サッパリとおいしく食べられます。
・育てやすい
4~7月の露地栽培に適しています。
葉の大きさも少し小さめで、病気、暑さに強く、
家庭菜園でもとても育てやすい品種です。
■パリQの栽培のコツ
・種まきの適期
最低気温10度、最低地温15度以上になった頃に定植させます。
一般地の場合は、だいたいゴールデンウィーク頃を目安に定植させましょう。
定植までは約1ヶ月程度かかります。
もう少し暖かくなれば、露地蒔きでも元気に育ちます。
育苗する場合は、9センチのポットに約2粒まき、
気温を保ちつつ育て、本葉3~4枚で定植させます。
・植え付け
キュウリは、水はけ、水もち、日当たりの良い環境を好みます。
株間は約60センチ、畝幅約100センチ、160センチほどの支柱を立て、ネットを張り、どんどん誘引していきます。
・肥料
元肥は、苦土石灰150~200グラム、完熟堆肥5リットル、
肥料は、N:P:K=20~25グラム:20~25グラム:10~15グラムを1平方メートルあたりに混ぜ、
しっかりと耕します。
元肥が多いほど良いのではなく、ちょうど良い量にするのが大切です。
多く与えすぎると、果実が乱れたりなど、生育に影響を及ぼします。
追肥は、一番果の収穫が始まる頃を目安に始めます。
1週間おきに1平方メートルあたり窒素分を3グラム、株元にしっかりと効かせます。
キュウリは肥料を好むので、水と同様、しっかりと切らさないようにしてください。
・整枝などの管理
主枝の雌花は少なめなので、本葉7~8枚頃に、5~6節目の雌花、子づるを取り除き、生育を促します。
順調に育ち、本葉が15~16枚頃になると、子づるの発生が良くなります。
子づるの1節目で摘心し、下から4節くらいまでの孫づる、中断以降の子づるは、
だいたい5~6本を残して全て取り除きます。
以降のつるは1節目で摘心し、果実が大きくなりすぎないよう、株への負担を軽減します。
・収穫適期
パリQは、果長28センチ前後の四葉キュウリです。
とり遅れると株に負担がかかり、品質が悪くなるだけでなく、
実のなりが悪くなるなど、その後の生育にも影響が出てきます。
キュウリはとても生育が良く、1日でもグンと大きくなることが多々あるので、
28センチになるまで待つのではなく、やや早どり、約25センチくらいで随時収穫しましょう。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方