つるぎ五号
つるぎ五号は、宇治交配 丸種株式会社より出ているキュウリの品種で、
首から尻まで筒状で、約28センチの大きさで収穫できます。
苦味の出にくい品種なので、
家庭菜園での栽培でも、容易においしいキュウリが収穫できます。
[つるぎ五号]
■つるぎ五号の特徴
・暑さに強い
つるぎ五号は、側枝の発生の良い品種で、暑さにも強いという特徴があります。
暑い夏でも濃い緑色のキュウリがたくさん収穫できるので、
家庭菜園において、充分な量の収穫が見込めます。
・秀品率が高い
主枝は飛節成り、側枝は1節目に完全着果した後、
飛節成りで、秀品率の高いキュウリです。
*飛節成りとは?
飛節成りとは、各節に雌花がつくのではなく、
飛び飛びに雌花がつき、着果するタイプのことです。
また、この飛節成りは親づる・子づる両方につくものと、
子づるのみにつくものとの2タイプがありますが、
つるぎ五号は、主枝も飛節成りなので、
親づる・子づるの両方の節に飛び飛びに着果するキュウリの品種です。
・苦味が出ない
つるぎ五号の最大の特徴は、どんな栽培下でも、苦味が出にくいことです。
昔は苦いキュウリもたくさんありましたが、
今は、品種改良が進み、苦味の少ないものが増えてきています。
つるぎ五号は、その中でも特に苦味の出ない品種なので、
キュウリ独特の苦味が苦手な方やお子様にもおすすめです。
キュウリの苦味の原因は、主に、窒素、水分、ククルビタシンという成分です。
まず、窒素ですが、追肥を与える時に、
窒素分が多い肥料ばかりを与えると、苦味が多く出てしまいます。
肥料切れしては元も子もありませんが、
追肥を行う時は、窒素分よりもリン酸分を多めに与えるようにします。
次に、水分です。
キュウリは多くの水分を含んでいるので、生育にもたくさんの水が必要です。
乾燥気味で育ったキュウリは苦味が出やすくなります。
最後にククルビタシンという成分です。
これは、キュウリに含まれている成分で、苦味成分の一つです。
つるぎ五号は、苦味の出ない性質をもった品種なので、
特に気をつけなくとも苦味のないキュウリが収穫できますが、
それ以外のキュウリを育てる時は、少し気をつけてみると良いでしょう。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方