キュウリは、用土や間株、支柱立て、病害虫など気遣う部分が多いです
キュウリの実を見ているとあまり気が付きませんが、
キュウリの葉は意外と大きく、幅が広いのが特徴です。
大きな葉は、夏の直射日光を和らげるだけでなく、
葉全体から水分を蒸散させるので、周りの温度を下げる効果があります。
また、つるや実を育てるのに必要な栄養を、光合成によって作り出します。
そんなキュウリにとって、とても大切な葉が、黄色くなることがあります。
キュウリの葉が黄色い理由には、どのようなものがあるのでしょうか。
[キュウリ 葉が黄色い]
■キュウリ 葉が黄色い理由は?
キュウリを育てていると、葉が黄色いという症状に出会うことがあります。
葉が黄色くなる原因はいくつかありますが、
中にはすぐに対処しないと、大変なことになるものもあります。
キュウリの葉が黄色い理由をまとめたので、
ぜひ観察の時の参考にしてください。
・根傷み
地上部の葉が黄色いということは、
地下の根に何等かの異常が出ている可能性があります。
植え付け直後に葉が黄色くなった場合は、植え付け時に根をいじったり、
元肥が直接根に当たることによって起こる、根傷みのせいです。
植え付け直後でなくても、土の肥料濃度が高かったり、
過乾燥や過湿が続くと根が傷むので、地上の葉が黄色くなります。
いずれの原因であっても、根が傷むことで養水分をうまく吸えなくなり、
地上の葉に影響が出たものです。
何が原因で根傷みを起こしているのかを明らかにして、
原因を取り除くようにします。
整枝、誘因をして、風通し良く育てたいです
・病気
キュウリは育てやすく、家庭菜園でも人気の野菜ですが、
病気にかかることもあります。
べと病や褐斑病にかかると、葉が黄色くなる症状が出ます。
葉全体が黄色くなるのではなく、病斑と呼ばれる黄色い斑点ができます。
形はキレイな円形でないことが多く、1枚の葉に複数の病斑が出ます。
どのような病気も、キュウリが育ちやすい環境や管理を心がけていれば、
避けることができるものが多いです。
株間の狭さによる風通しの悪さや、天候不順による日照不足によって、
病気にかかりやすくなることもあるので、注意しましょう。
病気の兆候が出ているものは、すぐに薬剤を散布するなどして、対処します。
あまり広範囲に広がると、治療できる病気もできなくなります。
・害虫
キュウリの葉に害虫がつくと、黄色くなることがあります。
キュウリが被害にあいやすい害虫といえば、
アブラムシやハダニ、ウリハムシなどがあります。
この中でも、アブラムシやハダニの被害が出ると、葉が黄色くなります。
というのも、アブラムシやハダニといった害虫は、
汁を吸うタイプの害虫のためです。
キュウリの葉の裏などに寄生し、汁を吸います。
数が少なければ、葉が黄色くなる範囲も少ないのでほとんど気づきませんが、
繁殖力が高く、あっという間に増えていくので、
吸汁量も増え、養分を吸われた葉は黄色くなります。
見回りの時、葉の裏や生長点付近などをチェックしましょう。
小さな虫を見つけたら、数が少ないうちに捕殺するか、
薬剤を散布して駆除します。
葉は黄色っぽくなっていますが病害虫の形跡がなく肥料切れと思われます
・肥料不足
キュウリが育つのに必要な養分が足りないと、葉が黄色くなることがあります。
葉色が全体的に薄い時は、肥料が足りない可能性が高いです。
キュウリは生長が早く、次々と花を咲かせたり実をつけます。
そのため、想像以上に体力を消耗していくので、
肥料は切れないようにしておくことが大切です。
ただし、肥料の与えすぎは禁物です。
定期的に適量を与えるのがポイントです。
定期的に追肥をしているにも関わらず、肥効が出ていないと感じた時は、
もしかすると水不足かもしれません。
キュウリに与える肥料のうちに、
粒状や粉状の肥料は、水に溶けることで土に肥料成分が広がります。
そのため、土中の水分が足りないと、肥料成分が溶け出ることができず、
肥料不足と同じ状態となります。
・老化
キュウリはつるをどんどん伸ばして生長していきます。
そのため、株元に近い古い葉は、役目を終えると黄色くなって枯れていきます。
一見すると何かの病気かと不安になりますが、
老化による葉の黄変や枯れは、自然なことです。
特に気にする必要はありませんが、枯れた葉を放置していると、
病気の原因となることもあるので、傷んだ葉は取り除いておきましょう。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方