今年は、夏すずみを植え付けます
キュウリは一般的に夏が栽培時期の野菜だと思われています。
ところが、実はキュウリは夏だけの野菜ではありません。
植え付け・栽培の時期によって、収穫時期は変わってきます。
ただし、生育ができない、花が咲きにくい時期があるため、
栽培には適さない時期が存在することも確かです。
できる限り長く美味しいキュウリを収穫するためには、
どの時期に栽培すると良いのでしょうか。
[キュウリ 栽培時期]
■キュウリの生育温度
キュウリといえば夏野菜の代表の一つです。
そのため、暑い季節を好むように思えますが、実はそうでもありません。
キュウリの生育温度は、だいたい25度~30度とされています。
さらに細かく分けると、昼間の気温が22度~28度で、
夜間の気温が17度~18度が適温とされています。
品種や、苗の充実具合などによっても左右されるため、
生育可能な気温としては10度~35度とされています。
10度~35度と聞くと、春~晩秋まで生育しそうですが、
これもまた一概にそうとは言い切れないのです。
キュウリが最も好む気候としては、熱帯夜にならない少し涼しい時期といえます。
こうなると、真夏はキュウリが育つのに向かないことが分かるかと思います。
地域にもよりますが、真夏に昼間30度を超えない地域はあまりありません。
熱帯夜も多くなり、特に都心部では昼間の熱がアスファルトにこもり、
気温が下がりにくくなります。
あまりに暑い時期は、キュウリにとっては辛い時期となります。
では反対に寒い時期は育つかというと、そうでもありません。
7度を下回ると生育が完全に止まり、0度になると枯死します。
つまり、キュウリは、寒さには弱い野菜なのです。
気温を考えると、真夏と冬はキュウリ栽培に向かないということになります。
では、キュウリの栽培時期は、いつなら良いのでしょうか?
それは初夏から夏、そして秋です。
家庭菜園だと、だいたい6月~7月と9月~10月頃に実を収穫できます。
植え付けの時期しだいで、夏キュウリと秋キュウリの両方を楽しめます。
袋栽培もできます! (10号鉢相当に1株)
■夏のキュウリ
夏キュウリを育てる場合は、苗の定植時期が5月頃です。
一般的な品種のキュウリであれば、
苗の植え付けから実を収穫するまで、だいたい40日くらいかかります。
真夏になると生育が悪くなって枯れることが多いため、
それまでにできる限り多くの実を収穫しようと思うと、
植え付けの適期までに植え付ける必要があります。
適期より遅く植え付けると、花が咲いて実がなるまでの時期も遅れるため、
収穫できる期間が短くなります。
適期より早くに植え付けると、遅霜などの寒さに当たり、
植え付けたものの枯れてしまうことがあります。
早くに植え付ける場合は、ワラやホットキャップなどをかぶせるなど、
防寒対策をすれば、その後も生育できます。
いずれにしても、適期を守って植え付けることが大切です。
8月に入る頃から、徐々にキュウリの生育が衰えてくるのが分かります。
特に病気というわけでもなく、だんだん元気がなくなってきたら、
もうその株は終わりというサインです。
同じ株を夏越しさせて秋にまた収穫するのは、とても難しいことです。
真夏には枯れるものと思い、秋キュウリに取り掛かりましょう。
枯れた株はそのままにしていると、他の植物にとって良くないことがあります。
枯れたことを確認したら、できるだけ早く撤去して処分しておきましょう。
秋キュウリもおいしいです
■秋のキュウリ
秋にもキュウリを収穫することができます。
といっても、5月に植えたものを引き続き秋も収穫するのではなく、
夏にもう一度苗を植えて育てるのです。
秋キュウリの場合、苗を植え付けるのはだいたい8月下旬~9月上旬頃です。
まだ暑い時期ですが、徐々に気温も下がり涼しくなる時期なので、問題ありません。
育て方や管理方法は、夏キュウリと同じです。
寒くなって株が枯れるまでは、キュウリを収穫して楽しむことができます。
長雨に降られたり、樹が茂りすぎると、病気になりやすいので、
よけいな葉は摘み取って、風通しをよくしてあげます。
植え付けの時期が遅れると、収穫する前に寒くなってしまい、
一つも収穫できずに終わることがあるので気をつけてください。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方