キュウリ栽培中、ようやく実がついたと喜んでいたのに、
なぜか実は腐ったようになり茎葉も萎れることがあります
腐ったような実は、そのまま大きくならずに終わるため、
いつまでたっても収穫できず、そのまま栽培も終わることもあります。
キュウリ栽培での腐る症状は、なぜ起こるのでしょうか。
[キュウリ栽培 腐る]
■キュウリ栽培 腐る
キュウリを育てていると、実やつるの一部に、
白っぽいふわふわのカビのようなものが付着し、
その後腐ったようになっていく症状が出ることがあります。
キュウリは水を多く求める野菜ですが、
水を与えすぎると過湿となり、根腐れを起こします。
けれど、こういったカビや地上部が腐ったようになるという症状は、
根腐れが原因で起こるものではありません。
根腐れが起きると、地上部の葉が黄変したり、葉の縁が焼けたように褐変する、
といった症状が起こります。
カビや腐るという症状が起きる時は、何かの病気にかかっている可能性が高いです。
出ている症状の原因が病気であった場合は、早めに対処する必要が出てくるので、
よく見回りをして、早期発見を心がけます。
日頃の観察と手入れが大切です
■腐る症状が出る病気
キュウリの実に腐ったような症状が出る病気の中で、かかりやすいものは3つです。
どれも似たような症状が出ますが、治療によって改善するケースもあるので、
早い段階で発見することがとても大切です。
症状をよく覚えておくことで、発病株を見つけた時の対応も早くなります。
・灰色カビ病
花や実、葉に症状が出ます。
症状が出た部分には、白っぽい灰色のカビが形成されます。
風による振動で、カビが飛散して症状が肥大していくので、注意が必要です。
湿度が高く、気温が低い環境での発生が多いので、風通しが良い状態を維持します。
・菌核病
つるや葉、実に症状が出ます。
特に実に症状が出た時は、実の花落ち部分から変色して腐ったようになり、
白い綿上のカビが、表面に盛り上がったようになって付着します。
菌核病も、高湿低温の環境で発生が増えます。
特にハウス栽培で起こることが多い病気なので、換気をしてハウス内の
湿度が高くなりすぎないよう、注意します。
・疫病
つる、葉、実、根に症状が出ますが、腐敗と似た症状が出やすいのは、実の部分です。
水浸状の病斑が発生し、表面には白っぽいカビのようなものが出始めます。
1日~2日のうちに、実全体が柔らかく腐ったような状態になり、
表面はぼこぼこと波打ってくびれができることもあります。
株が大きく育ってからだけでなく、
まだ小さい苗のうちから発生する可能性があるため、気を抜けません。
土壌伝染性の病気ですが、水耕栽培では養液内に病原菌が入り込み、
根から菌が侵入して株を枯らします。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方