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今年のキュウリは夏すずみにしました
キュウリは、初心者の方でも育てやすいので、
家庭菜園では、お勧めの野菜です。
ベランダでも育てるのが比較的簡単なので、
夏は新鮮な自家製キュウリを収穫し楽しむこともできます。
ベランダでは鉢やプランターでの栽培となります。
ベランダでのキュウリ栽培のコツをご紹介しましょう。
[キュウリ ベランダの育て方]
■品種を選ぶ
キュウリの標準的なサイズの品種も、鉢やプランターで育てられ、
ベランダでもじゅうぶんに育てることができます。
また、ミニキュウリと呼ばれる品種が、ベランダ菜園には向いています。
実が一般的なキュウリの半分くらいの大きさなので、
実がなっている姿もかわいらしいです。
ミニキュウリは、一般的なキュウリに比べると、節と節の間が狭いため、
同じ長さの支柱で育てたとしても、たくさん収穫することができます。
節と節の間が狭いことを利用して、コンパクトに育てることも可能なため、
生育スペースに限りがあるベランダではお勧めです。
菜園用深型容器に2苗、植え付けています
■育てる容器
キュウリはつるがよく伸びる分、根もよく伸びます。
容器栽培をすると、どうしても根が育つ範囲が制限されてしまいます。
根が育つ範囲が狭いと、根詰まりを起こして生育不良になるため、
できるだけ大きい容器を使って栽培するようにします。
鉢植えであれば10号(直径30㎝)サイズに1株、
プランターは、60~70cmの長さの30~50リットルの容器に2株を植え付けるのが目安です。
どちらの容器も浅型ではなく、深型のものを選びましょう。
キュウリは実がつくと、とても多くの水分を欲しがるようになります。
鉢やプランターのサイズが大きければ、それだけ土を入れる量も増えます。
土の量が増えれば、根が生育するスペースが増えるだけでなく、
保ってる水分の量も増えるので、水切れしにくくなります。
10号鉢相当(直径30cm)であれば、袋栽培もできます
■水切れに注意
キュウリは水切れを起こすと、つるの伸びが悪くなったり、
葉が枯れて落ちてしまったり、実が大きく育たなくなります。
ベランダ栽培の場合、屋根がついている環境が多いかと思います。
屋根があると、降雨時も、雨が当たらないことの方が多いはずです。
つい忘れてしまい、土が乾いて水切れを起こすことがあります。
生育スピードが速くなってくると、土の乾き具合がも速くなるため、
水切れを起こさないように注意します。
さらに、栽培初期や梅雨時期など、地植えでは、水分をあまり欲しがらない時期や、
雨が降り続く時期に気を抜いてしまい、水切れを起こすこともあります。
水を与えすぎて過湿にすると、病気の原因となるので避けますが、
表土が乾いていたら、容器の底から水が出てくるまで、
たっぷりと水を与えるようにしましょう。
つるを上手に誘引してあげます
■つるの扱いと摘芯・整枝
ベランダで育てると、生育スペースがある程度決まってしまいますね。
一般的なマンションであれば、隣家との兼ね合いもあるため、
あまり好き勝手にすることはできません。
キュウリはつる植物のため、生育するペースが速くなってくると、
日ごとにつるが伸びるようになってきます。
数日放っておくだけで、親づるから出た子づるまで伸びてしまい、
つる同士が絡んでしまうこともあるほどです。
つるが伸び放題だと、敷地外に出たり株のエネルギーが無駄に消費されます。
キュウリ栽培をする時は、支柱やネットに必ず誘引しましょう。
苗や鉢、土を準備する時に、つるを誘引する支柱2mくらいやネットも用意します。
また、キュウリのつるは、支柱などのてっぺんと同じ高さまでつるが伸びたら、
摘芯をします。
摘芯をすることで、親づるがそれ以上伸びなくなります。
主に親づるに実をつけさせる節成りのキュウリなどは、
親づるを伸ばせば、収穫が増えると思えますが、そうではありません。
高い位置まで伸ばしても、根から水分や養分を思うように運ぶことができず、
花付き実付きが悪くなります。
また、高い場所は収穫などの手入れも難しくなり、危険です。
つるを伸ばせば伸ばすほど収穫できると欲張らず、
支柱の高さで摘芯して、適切な手入れをした方が、
安定して収穫することができます。
*プランターの育て方の中段をご覧ください。
■暑さ対策をする
キュウリは日当たりの良い場所を好みます。
ベランダで育てる場合も、日当たりの良い場所を選んで育てるようにします。
キュウリは夏野菜で暑さに強いと思われがちですが、意外とそうでもありません。
気温が高い日が続くと、株が疲れやすく、夏バテを起こして枯れてしまいます。
特にベランダは、床がタタキなどになっているため、照り返しが起きやすい環境です。
照り返しなどで容器が熱くなると、中の土の温度も上がり、根が傷みます。
鉢やプランターなど、キュウリを育てている容器と床との間に、
何かワンクッションおくことで、熱の伝わりを和らげることができます。
木やゴムの板、レンガなどが手に入れやすく、
容器を置いても斜めにならないものが適しています。
中でもすのこ、空気と水の通り道ができるためお勧めです。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方