キュウリの苗を植え付けてみたものの、
なぜか茎やつるが思うように伸びない、ということがあります
キュウリの茎やつるが伸びないのは、キュウリ苗が問題なのでしょうか。
それとも、管理が良くないのでしょうか。
[キュウリ 伸びない]
■キュウリ 茎やつるが伸びない
キュウリにもたくさんの品種がありますが、つるなし品種はありません。
どれもつるを伸ばして生長し、節に花をつけて実をならします。
キュウリの茎やつるが伸びないのには、理由があります。
キュウリの茎やつるが伸びない場合の、代表的な原因をご紹介します。
地植えの株間は50㎝は欲しいです、密植すると日照不足で茎やつるが伸びません
・日照不足
キュウリは夏野菜の中でも、スタートダッシュを切る野菜です。
真夏の酷暑の中よりも、まだ朝夕が少し涼しい時期の方が、生育は良いです。
そのため、苗が販売される5月上旬頃に植え付ければ、
比較的すぐに茎やつるが伸びてきます。
キュウリのつるが伸びないのは、温度や日照時間が問題かもしれません。
少し涼しい環境を好むといっても、気温が低すぎるのは苦手です。
4月下旬~5月中旬くらいまでは、日によって暑い日と涼しい日があります。
夏日を記録したと思ったら、気温がぐっと下がって寒く感じることもあるほどです。
また、春は天候が不順になることも多いです。
晴れた日が続いたと思ったら、今度は雨や曇りの日が続くこともあります。
キュウリは日当たりの良い場所を好みますが、
日当たりの良い場所で育てていても、
天気が悪ければ、日照不足と同じ症状が出ます。
日当たりの悪い環境下では、茎やつるも伸びにくくなることが多いのです。
用土はよく耕してふかふかなところに植えてあげましょう
・根傷み
植え付けた時に、根鉢を不用意に崩したり、乱暴に扱ったりして根を切ると、
キュウリはとくに植え傷みを起こしやすいです。
植え傷みを起こすと、植え付け後の根の活着が悪く、初期生育も悪くなります。
植え傷み以外にも、過乾燥や過湿、高濃度の肥料に当たることによって、
根傷みを起こし、地上部の茎やつるの生長が悪くなります。
キュウリにつく害虫であるウリハムシの幼虫は根を成虫は茎葉を食害します。
こういう害虫による被害でも根傷みが起き、地上部の茎やつるが伸びにくくなります。
5節~7節くらいの雌花は、摘んだほうが体力が維持されます
・体力不足
日照不足も根傷みもない状態であれば、体力不足の可能性があります。
また同じキュウリでも、品種によって少しずつ性質が異なります。
植え付け後からスピーディーにつるが伸びるものもあれば、
のんびり伸びてくるものもあります。
中には、体力が十分に溜まってから、一気に茎やつるが伸び始めるものもあります。
そのキュウリごとに違いが出ることがあるので、
他に不調が見当たらないのであれば、少し様子を見ると良いでしょう。
また、まだ株が小さいのに、
すでに雌花が咲いているために、茎やつるが伸びないという場合もあります。
株が小さいということは、まだ実を育てるほどの体力がありません。
そんな状態で雌花がつけば、実の方に養分を持っていかれるため、
茎やつるの方が伸びにくくなります。
キュウリの草丈30cmくらいの節まで、あるいは5節~7節くらいまでは、雌花がついても
摘んでおくと、初期生育を邪魔されずに済みます。
・台木から芽が出ている
接木苗を使って育てている場合、台木から芽が出ることがあります。
本来は接ぎ穂の茎やつるのみが伸びるのですが、
接いだ部分から台木の芽が出て伸びることがあるのです。
接木苗が育つ時に必要な養水分は、台木の根を使って吸い上げます。
そのため、台木から出た芽をそのままにしておくと、
吸い上げた養水分を台木の芽が奪うことになります。
養水分が満足に供給されなくなった接ぎ穂のつるは、
どう頑張っても伸びることができません。
接木苗を使う時は、接いだ部分から芽が出たりしていないか、
時々チェックしておくと良いでしょう。
■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方