キュウリ 空洞

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キュウリ 空洞

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キュウリ 空洞

 

 

キュウリは年中スーパーに並んでいて、
シャキッとした食感がサラダに欠かせません。

 

洋食でも和食でも使えるキュウリは、とても便利でおいしい野菜です。
そんなキュウリ、収穫していざ料理をしようと切ってみると、
中が空洞になっていることがあります。

 

本来はみずみずしいはずのキュウリに空洞ができていると、
病気や害虫が原因なのではと、心配になりますね。
キュウリにできる空洞の原因などをご紹介します。

 

 

[キュウリ 空洞]

 

 

■キュウリに空洞ができる原因

 

キュウリに空洞ができるのは、
主に栽培中に起こる「生理障害」というものが原因です。

 

生理障害は病気などではなく、
何かが足りなかったりすることによって起こるものです。

では、キュウリが空洞になる理由である生理現象とは、何なのでしょうか。

 

 

キュウリ、活着するまで、植え付け後1週間はかかります

 

 

・水分不足
キュウリは実のほとんどが水分でできています。
そのため、栽培中に水が足らないと、
実の中心に空洞ができるような生理障害が起こります。

 

キュウリは夏が旬の野菜なので、高温の時期に過乾燥になり、
空洞果になる確率が上がります。

 

もちろん、高温期の乾燥が原因である場合もありますが、
高温期よりも多いのが、低温期の乾燥なのです。

 

まだあまり気温が高くなっていない時期に、
涼しいから大丈夫だろうと水やりをおろそかにすると、
想像以上に土が乾燥してしまい、空洞果ができる大きな原因となります。

 

・ホウ素の欠乏
ホウ素は、キュウリが育つために必要なものですが、
普通に育てている分には、ホウ素欠乏はほとんど起きません。

 

ただ、与えている水の質や、育てている場所の土質などにより、
ごく稀にホウ素欠乏が起こる場合があります。

 

ホウ素欠乏が起きた場合も、実の中心部分に亀裂が入ったり、
空洞になることがあります。

 

また、実の形自体も悪くなることが多いです。

 

 

■空洞果は食べられる?

 

空洞果ができる原因が分かっても、
気になるのは、空洞のあるキュウリが食べられるのかどうかです。

 

空洞があったとしても、基本的には腐っているわけではないので、
食べられることは食べられます。

 

ただ、乾燥が原因などで起こる症状のため、状態の良いキュウリと比べると、
みずみずしさが足らず、シャキシャキとした食感も少ない場合が多いです。

 

中には、実の中心部分もスポンジのようにスカスカしていて、
食感もパサパサしているものもあります。

 

もし傷んでいるのであれば、異臭がしたり、ぬるぬるとしていたりするので、
見分けることができます。

 

 

水やり、肥料、酸度に気を付けて、元気なキュウリをたくさん収穫しましょう

 

 

■空洞果にしないための注意点

 

もし家庭菜園などでキュウリを育てる場合、

キュウリの空洞を防ぐには、何か方法があるのでしょうか。

 

・適切な水やりをする
キュウリの空洞果の原因は、ほとんどが乾燥によるものです。
水分が不足すると、それだけ空洞果の確率が高くなります。

 

低温期の乾燥にももちろん注意が必要ですが、
家庭菜園の場合は、夏の間も水やりが足らない場合があります。

 

毎日、朝と夕方に水を与えているという場合でも、
水の与え方や環境によっては、水不足になることがあります。

 

まず、水を与える時に注意してほしいのが、
水を与えた時に、どれだけ土に水が染み込んでいるかです。

 

表面を湿らせるくらいでは、すぐに乾いてしまいます。
水やりをした後、土を掘ったら中がきちんと湿っているくらいに、染み込ませます。

 

土の表面が硬くなり、水が染み込みにくくなった時は、
支柱などを使って何か所かに穴をあけます。

 

穴を数か所あけることで、
そこから水が中に入り込み、内部にも染み込みやすくなります。

 

あるいは、キュウリを植えている株元の周りをすり鉢状にします。
すり鉢状にすると、水やりをした時に、株元に水が溜まります。

 

株元に溜まった水は、逃げ場がなくなるため、株元に染みこんでいきます。

 

また、鉢やプランターなどで育てている場合は、
必ず容器の底から水が出てくるまで、たっぷりと水を与えるようにします。

 

容器栽培の場合も、土の表面が硬くなっていることがあります。
土の表面が硬くなると、水が抜けやすいところから抜けてしまうので、
全体に水が回らなくなります。

 

この場合も、支柱などを使って、何か所か穴をあけてあげましょう。
水やりの偏りが改善されます。

 

・土の酸度を調整する
ホウ素欠乏による生理障害は、あまり起こりませんが、
たまに土自体が障害を起こしやすくしている場合があります。

 

土には酸度があり、酸性やアルカリ性になっています。
これがアルカリ性に傾いていると、ホウ素が吸収されにくくなり、
ホウ素欠乏になることがあります。

 

日本は雨が多く、基本的には酸性に傾きやすいとされています。
ところが、周りの環境や長年の植物栽培の方法によっては、
土がアルカリ性に傾いていることもあるのです。

 

 

土壌酸度計、手ごろな価格からあります

 

 

土の酸度を知るには、酸度の計測をすることをお勧めします。
高級な計測器を使わなくても、
薬局やホームセンターで市販されている試験紙を使っても構いません。

 

正確な数値でなくても、ある程度どれくらいなのか知るだけでも良いでしょう。
キュウリを育てる場所の土の酸度を調べ、調整しておくことで、
ホウ素欠乏を予防することができます。

 

■参考
・キュウリ 種からの育て方
・キュウリ苗 枯れる
・キュウリ 地植えの育て方
・キュウリ プランターの育て方



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